もうひとつの物語。
キリアサンタと呼ばれる宗教国家は長い平和を築いていた。
かつて、世界に馴染み、生物学上の頂点に君臨した種族が「人間」と呼ばれる種族であった。
自分たちだけの力で世界を保つのには力が不十分であると感じた人間たちは、他の種族と共存することを考える。
そしてそれが実現した世界、だったはずなのだが。
今やどの国々も一触即発の雰囲気。
その中でも「リレイドフェルデン」国、「キリアサンタ」国は特に顕著だった。
国を治めるものとしての責務。民を神の国へと導くものとしての責務。
誰も彼もが世界に翻弄されながら、それでもなお毎日を普遍的に生きていきたいと願っているのだ。
皇帝が、教皇が、どちらかが世界を牛耳るだろう。その決着を付けるまで、あともう少し。
基本設定など → http://akoss0124.wixsite.com/arcana-tail
自由気ままに。
※小説内に使用しているキャラクターイラストは自作物or友人に描いてもらったものがほとんどです。