ねぇ知ってる?通学路に佇む白い手袋の少女のこと。ねぇ知ってる?薄暗い廊下に響く、誰かの咳――。ありふれた日常に、異形の存在は突然現れる。
ジョンがおかしくなったのは、恋人が死んでからだ。得体の知れない本を読み、なにやら思索に耽る彼。さらに街ではおかしな事件が頻発する。<わたし>が問いただすと、ポールはある恐ろしい秘密を打ち明けるのだった――。クトゥルフ神話モチーフのダークファンタジー小説。全5回。
森で老婆から与えられた奇跡を糧に、姉妹は不幸な現実を生き延びる。胸に秘めるのはいつも、永遠を生きた数分間のこと――。※一部に流血描写を含みます。