レフポラン連合王国には騎士団がある。号して、金翼騎士団。そのすべてが有翼重騎兵によって編制されている精鋭中の精鋭。なれども肝心の騎士団員は、自嘲をこめて笑う。金翼の誉れ高き記しなれど、我らは一人残らず金欠なのだ、と。
王侯貴族、騎士、姫君、或いはその他もろもろ。華やかなりし宮中文化と後世の歴史家が語ろうにも、彼らの現実は非常に世知辛い。見栄を張るのに金は欠かせず、さりとて金の湧き出る魔法の壺など御伽噺。
金欠騎士団と自嘲する彼らの敵は、金である。金である。そう、どこまでも金なのである。だが、それは彼らに限った話でもないのである。ああ、それにしても、金の欲しさよ。
そんな世の中に颯爽と現われたのは、『一人の清貧を重んじ、名誉を重んじ、騎士道を重んじることを誇りと考える騎士』……と称する一人の守銭奴である。
※本物語は、フサリアと騎兵と、騎兵とフサリアに対する愛で構築されています(。・ω・)ゞ
同志的紐帯によりはーとふるなものを書いています(。・ω・)ゞ
作家見習い的な何かです。
既刊は
エンターブレイン様より『幼女戦記』(1~3)
星海社様より『約束の国』(1~3)
あと、ケイオスドラゴンで少しお仕事をば。