豊かな水と自然に恵まれた、命あふれる惑星ウルタール。平和に暮らす文明種族フェーレスの前に現れたのは、フェーレスたちを喰らわんと襲い掛かる異質異形の生体群、アーデルだった。フェーレスたちを統べる世界連合最高議会が作り上げたのは、持てる技術のすべてを結集した、唯一にして最大の対アーデル軍事組織、Charge of All Territory。通称CAT。惑星中で展開されるアーデルとの戦いのさ中、クララ・キューダ属するCAT西ボリア支部は、突如として最高議会から、対峙する全アーデルの捕獲命令を言い渡される。頼りない非殺傷武器と引き換えに、奪われてしまう通常火器。日ごと進化しフェーレスたちを狙う、恐るべきアーデルたち。真実を隠す昏き陰謀を斬り裂かんと、クララはその爪を研ぎ澄ます。これは、小さき命を風に変え、種の黄昏に己の尊厳を賭して立ち向かう、少女たちの物語である。原作:ジコウリュウキャラクター&メカニック原案:まめっち©embracejapan All Rights Reserved.
『○○嗜好症』生まれながらにしてそれを持つ彼らは、それぞれが持つ『嗜好症』に由来する特異能力を持っていた。一歩間違えれば人の命をも刈り取る彼らを制御するため、国は専用の施設『フィリア学園』を創る。その学園で、人格をならし、種を刈り取り、従順かつ攻撃性の低い人間たちを作り上げた。そうすることで、間接的に市民の恐怖を押さえ込んでいたのである。しかしある時、些細な事件が火種となり『嗜好症』持ちへ抱いていた市民の恐怖が爆発。至る所で『嗜好症狩り』が多発。卒業生である従順な『嗜好症』持ちが次々に殺されていった。暴徒と化す市民を沈めるため、火種を刈り取るため、国はこう宣言した。「本日これより、『嗜好症』を持つ者、並びにそれを支持する者は厳正に処分致します」