『○○嗜好症』
生まれながらにしてそれを持つ彼らは、それぞれが持つ『嗜好症』に由来する特異能力を持っていた。
一歩間違えれば人の命をも刈り取る彼らを制御するため、国は専用の施設『フィリア学園』を創る。
その学園で、人格をならし、種を刈り取り、従順かつ攻撃性の低い人間たちを作り上げた。
そうすることで、間接的に市民の恐怖を押さえ込んでいたのである。
しかしある時、些細な事件が火種となり『嗜好症』持ちへ抱いていた市民の恐怖が爆発。
至る所で『嗜好症狩り』が多発。卒業生である従順な『嗜好症』持ちが次々に殺されていった。
暴徒と化す市民を沈めるため、火種を刈り取るため、国はこう宣言した。
「本日これより、『嗜好症』を持つ者、並びにそれを支持する者は厳正に処分致します」
飽きるまで、または創作意欲が尽きるまで
(尽きないとは言ってない)