【2016年8月22日完結】 これは【オタク彼女の面倒彼氏】三話から本格登場する面倒彼氏、白峰明彦の旧友で現友神谷敬一の物語――。 『面倒彼氏』明彦が星華男子高等学校入学式に出会った小学校時代の旧友神谷敬一は言われるまでその名前がわからなかった程変わっていた。 頭脳明晰で他人の考えている事を言わずとも理解してしまう天才能力は変わらないが、小学校時代は地味で目立たなかったような彼に一体何があったのか。 当時を気にする明彦に敬一が語った物語とは……?オタク彼女の面倒彼氏本編↓https://storie.jp/creator/story/13919
中学校では誰もが噂する女の子だった。高校生の頃は地域で一番の美少女になった。大学では4年間で90人から告白された。そんな私は、今。「…………」駅からもコンビニからも遠いアパートで、グータラとフリーターをやっている。顔で評価される世間に嫌気が差し部屋に引きこもった私を両親は許さず、家から追い出され泣く泣く一人暮らし。深夜のドーナツ屋でバイトをしているおかげで目覚めるのはいつも夕暮れ時。過ぎ去る日々はひたすらぐーたら。これはこれでいいかも、と、思っていた。「初めましてっ。隣に越してきました、紀田 健太郎です!」そんな私は、出会ってしまった。コミュニケーション能力と男子力と女子力を限界値まで極振りした最強のお人好しと。彼と、彼を取り巻く不思議なわかもの達との出会いは、私の人生を、ささやかに、ゆっくりと、変化させていく。