幼馴染である奈緒(なお)が初めて神楽奉納したその夜、妹と帰り道を行く主人公の真人(まこと)に「災難」が降りかかり、彼の人生は大きく狂い始める。意思に反して真人は「日常」の裏の世界へと引きずり込まれていくが、「家族」や「自分自身」のことを知っていく中で、一つの決断をする。【和風ファンタジー】 ※端的に表現すれば、世界観は日本の宗教観を反映しています。神道・道教(陰陽道)・仏教など日本の宗教観を統合した新宗教観を提示することになると思いますが、それに基づく温故知新的な独自の世界観も併せてお楽しみください。魅力的な女性陣や個性豊かな仲間たちとのやりとりについても、お楽しみいただければと思います。
デモニキュリオ(demonicurio)とはdemonic(悪魔に憑りつかれた)とcurio(骨董品)が重なった言葉、つまり≪悪魔の骨董品≫である。浅草の骨董店“璃玖堂”店主の二岡アライヲは童顔な社員の窪中いにお、美大志望で浪人中のアルバイトの坊野香奈子と働く傍らでデモニキュリオの蒐集にいとまがない。なお、日本では古来デモニキュリオの事を“付喪神(つくもがみ)”なんて呼称するらしい。…といった感じのストーリー系なんでも鑑定団をやろうと思っちょります!よろしくお願いいたします。作中のデッサンイラストbyカルパッチョ成澤橋本ピッツァ
※本作品にはイジメ、死にたがりの描写が含まれます中学三年の遠山優咲。幼い頃に事故に遭った彼女は顔に傷を負い、それを隠しながら生活をしている一見無口で大人しい少女。しかし彼女はどこにも居場所を見出せず死にたがっている少女だった。家では朝起きる前に仕事に行って夜寝た後に帰宅する母子家庭故の母の多忙を想って『居なくなれば苦労をかけないで済むのでは』という考えに悩まされ、近所の人には両親の離婚について悪く言われ続け、学校では見た目から幽霊と言われコミュニケーション能力の低さで溶け込めずに虐められる・・・そんな生活から逃げたいが故の想いだった。 そんなある日の朝のHRで高校受験の面接に備え質問項目が書かれた紙を配られる。高校受験を考えて居ない優咲はそこまで興味を惹かれなかったが、たった一つ『生まれ変わったら何になりたいか』という項目だけは目についた。そして優咲は震える手で『自分以外になりたい』と記述するが、その事が頭を離れなくなる。 その影響でぼんやりとした気持ちで帰路に就いた優咲は『危ない!』という叫び声に我に返った事で車と衝突しそうになっていた事に気付きどうにか事故を免れる。 恐怖に震える優咲を心配するような声が聞こえ、追うとそこには十代後半の男性の姿があり、何故か話し相手を頼まれる事に。その言動に不信さを覚えながらも優咲は彼と関わっていく事に。 そして優咲は彼が転生したくないが為にこの世に留まっている幽霊で普通は視えない存在なのだと教えられる。更に『何か悩みがあって死のうとしている』という図星を突かれ、悩みを相談して欲しいと告げられて・・・・・・。 これは死んで転生したいと願う少女と転生したくないと望む幽霊の不思議な縁と愛の物語。