冴えないSEだった真庭啓太は、トラックにひかれて異世界に転生することになってしまう。転生後について何か希望はあるかと聞かれて、「猫に好かれれば他には何もいらないです」と答えたのだが、転生後の世界の猫はなにか違っていた。二本足で直立してるし、人間の言葉をしゃべるし、ネズミを捕るのに魔法をぶっ放す?この世界の猫もこれはこれでいいんだけれど、俺は普通の猫に好かれたいんじゃー! というわけで、猫を探す旅に出ようと決意するのだった。
一九四四年四月、女学生の崎田沙紀は、帝国陸軍の軍服を着た男達に拉致された。拉致の首謀者は軍所属の研究者、若林博士。彼は自分が研究開発中の人型兵器ダイダラの改良のため、脳研究の第一人者崎田一三教授の助力が必要だった。崎田教授の娘である沙紀を人質にして崎田教授の協力を取り付けたことで、ダイダラの自立思考能力は飛躍的に向上していくが……
魔王を討伐するために旅を続ける魔王討伐隊の四人。回復役のグレーテルは天上教の教会所属のシスターで、攻撃魔法を使うエリザは異教メレクの巫術師。当然仲良し四人組と言うわけにはいかず……
純文学をはじめとした真面目な文芸を扱う文芸部に反発して設立された、ラノベ等若者向けエンタメ作品を扱う第二文芸部。部員各人が一つずつ小説を書いてそれを掲載した機関誌を学祭で配布することを目標に活動しているのだが、一年生部員、杜子春(としはる)の書いてきた小説が……