家族を失った青年。伯母に送られた場所は、岸ノ巻という静かな田舎町だった。一人の少女との出逢いが、青年の心を温かく溶かしていく―――※Amebaで連載していた小説をストリエ用に訂正・加筆したものになります
別れは必然的に、されど突然にやってくるもの。大抵の人々は、その運命を受け入れ、前に進み、自らの成長の糧とする。しかしながら、受け入れられずに悲しみの渦へと沈む人々がいるのも、また然り。月は恋人達の世を見つめ、悲しみに伏せる者の涙を照らしてきた。今宵、悲しみの渦中の人々が見る幻想は、自らの救いの想像か、他者からの希望の光かはたまた、月の光が見せた幻影なのか。
「この子、誰?」篠宮が、写真を指差して尋ねた。一枚の写真をめぐる、恋の始まりのお話。
様々なジャンルから適当に掻い摘んだオムニバスギャグ集です。主にシュール系のネタが多い、つもりです。
稀代の策士と呼ばれるようになった少年の、初舞台――。閉鎖された場、そこにある不の連鎖を、彼らは食いちぎる。策というには未熟だったかもしれない。だが、その結果はのちにまで語りつがれる。
剣と魔法が支配する世界。かつて大陸を未曾有の混沌へと導いた【魔神】がいた。恐怖に怯える人々を救ったのは、1人の【勇者】と6人の仲間たち。再び平和の訪れた大陸で、人々は彼らを七英傑と呼び賞賛した――…………――というのが20年前の出来事。これは、勇者の活躍が歴史に変わりつつある時代の、けれどもやっぱり勇者の話。終わった後のストーリーは、城下町にある小さな武器修理屋から始まる……
"げた箱にラブレターが入っていて、校舎裏に呼び出される"なんてシチュエーション――しかしそこで稲葉明美は、差出人の真実一路から『間違いでした』と告げられる。すっきりしない明美は、一路から本当の宛先を聞き出そうとするが……。