【毎週日曜日更新】 石油というエネルギー資源を失った人間は、その代替方法を自分たちの中に求め、魔法という新たなエネルギー源を手に入れた。人間の体内にある魔力をエネルギーとして利用するために人々は誰しも杖を持ち生活していた。 その魔法杖の職人である青年アーロンドは、辺境の村ラスクニアで人との関わり合いを薄くしながら生活していた。ある時、アーロンドは村の近くで倒れていた魔族、バーリンの少女と出会う。本来なら黒い羽を持つはずの少女、サイネアの背中には純白の翼が生えていた。 人と敵対する種族に生まれながら仲間から迫害され、行く先のないサイネアとともにアーロンドは安住の地を求めて答えの見えない旅に出る。彼もまた一ところには永く留まれない理由があった。 コンセプトは「剣と魔法のテンプレファンタジー」。食傷気味と思いながらもたまには書きたくなってしまいますね。※基本的に「書・即・載」の自転車操業投稿になりますので、途中矛盾とかしていても温かい目で見てやってください。
それはいくつもの太陽と月がまたたき、いくつもの不変の世界がちりばめられたいびつな世界。太陽と月がひとつずつしかなく、時間と共に変わりゆく「あなた達」の世界「変動世界」に対して、「不変世界」と呼ばれる場所。そこには、「笑顔」を対価にどんな頼みも聞き入れる、奇妙で不思議な戯ける道化がおりました。これは、彼を巡る物語。笑わない少女と、何でも知っている女と、喧嘩に溺れる若者と、優しくないヒーローと……「かみさま」に「ほんの少しだけ特別な才能」を与えられた不思議なひとびとと。彼らを巻き込み、彼らが織り成す物語。どれだけ残酷な結末が待とうとも、どれだけ悲しい先が見えようとも、繰り広げるはいつでも喜劇。それでも仮面の道化は笑えない。