ここは死んだ誰かの身代わりになれる場所。バー・アルケスティス第二幕です。
寒い大雪の日。体調を崩したみのりが学校を早退してくると、母親がいるはずの家には鍵がかかり、なぜか雨戸までが固く閉ざされていた。家の前にうずくまっているところを通りがかりのお姉さんに助けられ、みのりはそのお姉さんのアパートに落ち着く。同じ「みのり」という名前で、顔もみのりによく似ている…そんなお姉さんが、みのりの性格や趣味、そして誰にも言えないでいる悩みまで次々に言い当ててくる…。あなたの生きづらさや将来への不安をきっと癒やしてくれる、心温まる短編SF。