【完結しましたっ!】高校2年生の三崎凪砂は、見知らぬ友人たちと砂浜で遊ぶ夢を何度も見ていた。そんなある日、なんとなく眺めていたテレビの旅番組に、その夢に出てきた景色が映る。だが、凪砂はその地域へ行ったことがない。一方、既視感(デジャビュ)で片付けるにはどうしても納得できない。そこで胸のモヤモヤを取り払うため、彼はその町へと旅に出ることにした。果たして旅先で彼を待ち受けているものとは?そして夢の真相とは?――ちょっぴり切ない、出会いと別れの物語。 ※全話書き下ろし新作です。そのため、状況によっては更新頻度が変わる場合があります。また、パソコンでの閲覧を想定した作りになっています。
「ここは、死んだ誰かの身代わりになることができる場所です」いつの間にか訪れた見知らぬバーのバーテンダーである少年・水樹に言われた奇怪な一言に戸惑う冬弥。だが、次第に美由という大切な恋人のことを思い出す。美由との幸せな日々と、それを一瞬で消し去った大事故。それは後悔することすら許されない、あまりにも一瞬の出来事だった。冬弥と美由のすれ違った思いが、バー・アルケスティスで交錯する。