十代特有の悩み、自分がなにものであるのか。自分は周りと違うのだろうか。永遠に終わらないように感じるルーティンは彼等彼女等を週五で拘束する。自由に生きたい。でも自由がわからない。何を求めているのかも分からない。その虚無に埋まるものとは?
周りから憧れの的であるお嬢様の少女、咲姫は大好きだった幼馴染にフラれてしまう。そんな傷心した咲姫を励ましたのは弟のように思っていた後輩の使用人で……。年の差、身分差ラブストーリー。*この物語はcomicoノベルチャレンジ、アルファポリス、メクる、野いちごにも投稿しています。重複投稿になります。*表紙、アイコンはflor様よりお借りしております。ここからの保存、転載などは一切禁止です。
彼女にはもう時間がなかった。それは彼女にも分かりすぎるほどに分かっていたはずなのだけれどそれでも彼女は僕にこう宣言したのだ。「私、小説、書いてみようかな」それは彼女が人生の終わりに決めた最後の「スタート」。これは僕と彼女が何を見て、何を聞き、何を感じ、そして何を描いたのかを綴る物語。非日常でも、脱日常でも、ましてやただの日常でもない、末日常の物語。