遠い遠い昔。ラグナロクと呼ばれる神々の起こした戦争が世界を一度焼き尽くす神話がある世界の数千年後の未来。他種族生きる未来の世界では、古の遺産を求める争いが始まっていた。名を『ラグナ・マテリア』。ラグナロクに使われた、兵器たちの総称。子供でありながら『ラグナ・マテリア』所有者達が集まる魔法学園でも小さな戦争は起きていた。多くの兵器を持つことはステータスとなった学園で、多量の兵器を所有する一人の少女の、お宝を廻る学園戦争の幕は既に上がっていた。
桜舞い散る新たな季節に、俺は、魅入られた人に声をかけられた。「眼鏡、かけよう」 ――だけれど、その人の言っている意味が、よくわからなかったわけです。