とある学校のカウンセリング室。そこにいつもいるカウンセラーの名は『柳井 成瀬(やない なるせ)』。男か女かもわからないカウンセラーが、今日も今日とて生徒の思いをぶった切る!!
ある殺人鬼が殺された。またある日、べつの殺人鬼が殺された。そのまた別の日、また殺人鬼が殺された。事故死、自殺、殺人。方法は違えど、殺人鬼は確かに殺された。殺人鬼『だけ』が死んだ事件を、人々は現象のように取り扱い、こう呼んだ。『殺人鬼を殺す殺人鬼』と。人々は知らない。それが、現象でも何でもなく、『2人の人間によって故意に行われている』ことを。