時間(とき)の流れは残酷だ、愛しい人ほど惜しみなく予告もなしに奪っていく。ピュアで己の欲求にも正直な、若者たちの恋。時間(とき)を経て再び燃え上がるオトナの恋。世代は違えど、男も女も恋の前では盲目になるようです……。
主人公:美子は、化け猫の血をひく女子高校生。化け猫になる特異体質である。彼女は日々、普通の人じゃないコンプレックスで悩んでいる。家族以外で、唯一相談できる相手はクラスメイトの月。彼の血筋は、月の欠片である。美子のように、耳や尻尾が出るなどの見てわかる変化はない。しかし、「あやかしの時間」と呼ばれる特異体質の者のみが存在できる場所に行くことができる。美子に気になる人ができて少しずつ変化していく。
「その願い、聞き届けたぞよ。人の子よ」20XX年元旦。僕は神様に出会った。