高校2年生の杉本薫はある日不良に絡まれていた赤沢菜月を助ける。菜月の救出に成功する薫だったが、彼が抱いたのは人を助けた達成感でもなければ満足感でもなかった。その違和感の正体を調べていくうちに彼は自分の中にいる化け物の存在を自覚していく。自分の中にいる怪物に蝕まれていくように日々を過ごす薫。その正体を巡って様々な人間の行動が交錯していく。
【ディストピア暗黒小説】 パラレルワールド近未来、壁で囲まれた街で起こるおぞましい連続猟奇殺人。欲望と暴力のダークファンタジー。
雨の止まない街。ここ最近、その街では殺人事件が相次いでいた。村崎月代は、殺人現場の近くで同級生の須森省吾を目撃し……