【どんでん返し系 狂愛ミステリー】小学生の頃から仲の良かった幼なじみ達。一人の少女に魅了され、その関係は徐々に狂いはじめてゆく……。独占欲、嫉妬、その醜さは一番人間らしい感情かもしれない。いつから"ソレ"は始まってしまったのかーーいつまでも変わらないと思っていた私達は、いつからこんなに歪んでしまったのだろう。妬み、僻み、嫉妬、独占欲、その小さな火種は時として己を包み込む程の大きな炎になり、やがて暴走し始めた炎に自らをも焼き尽くされてしまう事もある。制御できなくなった感情の行き着く先とはーー?私はただ、いつまでも変わりたくなんてなかった。そう思っていたのは、私だけだったのかもしれないーー【処女作】です。
今、飛ぶ鳥を落とす勢いでスター街道爆進中のカリスマモデル・神宮寺ミオと主人公・小鳥遊 洵(たかなし まこと)は、ごく短期間であったが同じ養護施設で育った幼なじみだ。そんなミオは時々ぷいっと姿を暗まし、何日も行方知れずになる事がある。ミオ、曰く ―― 何とかのいぬ間に命の洗濯、だそうだが……事務所の社長さん自ら”ミオの身代わりでカメラの前に立ってくれ”と言われた時は、流石の洵もどうなる事か?と、かなり肝を冷やしたものだが。人間、なにごとも慣れというのは恐ろしいもので……。
時間(とき)の流れは残酷だ、愛しい人ほど惜しみなく予告もなしに奪っていく。ピュアで己の欲求にも正直な、若者たちの恋。時間(とき)を経て再び燃え上がるオトナの恋。世代は違えど、男も女も恋の前では盲目になるようです……。