――憧れの先輩に告白するはずが、屋上に現れたのはおっさんだった。 幼い頃、夢のなかでうっかり体験した「異世界トリップ」の所為で黒歴史を作ってしまった少女リンネ。高校では黒歴史と決別し、普通の女子高生として過ごしていたのだが、リア充的イベントの最高峰である「卒業式での告白」に現れたのは、自称「王子」を名乗るおっさんで……!?
――私の携帯は勇者達とつながっている。不思議なトークアプリを通じて、勇者のお世話係をするサキは、異世界トリップから帰還したばかりのOL。ロクな力も無く、勇者にもなれなかった平凡すぎる彼女とは裏腹に、電波の向こうの勇者達は力も個性もありまくる本物の勇者達で……。