世界平和をもたらした「天才」と名高い女王様は、最初から「天才」ではなかった。そんな彼女が未熟だった頃、祭祀が行われていた時にお城から抜け出して……。彼女が出会った物の何が彼女を「天才」とさせたのか。彼女の運命の歯車が噛み合う時、そこに居た者は。
真夜中0時の鐘の音、どこかの少女は魔法が解ける前に、ガラスの靴を残したことで有名になったそう。ここに灰を被った少女がもう1人。彼女は、何を想い、何を残していくのだろうか。「忌み子」と罵られ捨てられたとある少女は貴族に拾われる。何も上手く出来ない彼女を見かねた貴族は、彼女にある命令を下す。「隣国の王子を殺してこい」と……。