チュウと名乗る宇宙人から、地球が欲しいとを聞かれる。勤務先からの帰宅最中にチュウと出会った井荻真実(いおぎ まこと)はチュウから地球が欲しいという言葉を聞き、人間という存在の価値観を吐露する。
高校2年生の杉本薫はある日不良に絡まれていた赤沢菜月を助ける。菜月の救出に成功する薫だったが、彼が抱いたのは人を助けた達成感でもなければ満足感でもなかった。その違和感の正体を調べていくうちに彼は自分の中にいる化け物の存在を自覚していく。自分の中にいる怪物に蝕まれていくように日々を過ごす薫。その正体を巡って様々な人間の行動が交錯していく。