ある日、僕らの村に所属不明の召喚士達が襲ってきた。村の大人たちは僕ら十六歳以下の子供を見捨て行ってしまい召喚士達は大人を追わずに僕たちを殺そうと魔物を召喚し始める。そこで僕の記憶は途切れてしまっていた。気が付いた時には僕は何処か知れぬ砂漠のど真ん中に突っ立ていた。右も左も分からない僕は当てもなく歩き回ったが、オアシスどころか人っ子一人見当たらない。日差しを避ける場所もなく水も食料もない僕は三時間としないうちにその場で倒れてしまう。僕はここで死ぬのかと諦めていたその時、音もなく僕を囲むように、砂の中から大型サソリが現れる。絶体絶命の名のなき十六歳の主人公。だがその時だった。主人公を救うため現れたのは、ある伝説の女の子いや、龍だった。名のなき主人公の冒険はここから始まった。