運命値があれば
一度の調査で
掲示板は複数
更新される。

ナビゲーターが
示唆するのは
二つのルートまで
多くを望むは
贅沢というもの。

今は既に月夜。
闇にしか
顕現出来ぬモノの
時間だ。

 リンは書庫で掲示板の確認だ。
 掲示板は無人じゃないと変わらない。だから一度の調査で充分なのだろう。おそらく運命値の値を限界まで使用するみたいだ。

 ■運命値-6

「レジエレール・クァース」


 優はまだ聞き足りないと言わんばかりに、白の処刑人に向かう。だが、微動だにしない白の処刑人。やはり、際限なく何もかもを教えてくれるわけではなさそうだ。優は残念そうな素振りを顕わにし、遺跡に向かった。

 優は無謀にも壁の文字を調査していた。大人しく竜喜に任せた方がいいだろう。

 そう、やはり古代語が理解出来るという竜喜だ。

 ⇒ センス・古代語を所持



 読めるっ!

 竜喜は壁面の文字が読めると確信に到った。
 どうやら古代王朝の歴史について書かれているようだ。圧倒的な力で世界を制圧した王の戦術を讃える内容が多い。その戦術の肝はどうやら「速さ」のようだ。竜喜はしばらくその歴史を読み込み速さの重要さを認識した。

 ⇒ センス・迅速を入手した。
(次のアクションから移動+2)



 そして本命の黒い棺。これはやはり手先の器用さが自慢の優の出番だ。金の装飾部分を目を凝らして確認する。

 ⇒ センス・器用な指先を所持






 キキキキカチッ!



 非常に小さな装飾を繊細に動かしていくと、何かがはまったような音がした。優は棺が開くと確信して、一気に棺の蓋を開けると、中から一斉に真っ黒な気が立ち昇った。

 と、そんな気がしたが、すぐにビビッて妄想にすぎないと断定する。いやそう思いたい一心だった。そんな事よりも中身の方に興味がある。遠目にでもすぐ分かる。ダイヤモンドだ。ハートの形をしている。

 ⇒ ●ハート型のダイヤを入手した。

 アスカは黒の司祭の答えがこの本棚にあるのかもと、本棚を物色するが、いくら探しても何も見当たらない。

 そこにヤマノが入ってきて更に調べる。確かに怪しいがまだ調べるのだろうか。

 ⇒ センス・トラブルメーカー所持



 何気なく一冊の本を取り出そうとした時、ヤマノは背後に気配を感じた。結局誰もいなかった。だが、びくついたせいで、何冊かの本を本棚から落としてしまった。慌てて本を戻そうとした時、赤い表紙の書物から何か書かれたメモを発見した。

 そこにはこの館の構造が載っている。すべてではないが詳細が示された部分も多い。

 ⇒ 全く何もないスポット調査先が、(×印で)表記されるようになりました。



 本棚を諦めた二人の目に、黒の書を持った河岡が見えた。ヤマノが黒の書を調べさせてくれと伝えたが、河岡は首を横に振った。以前に河岡自身がアイテム詳細で見抜いていたからだ。

「任せろ」

 黒の司祭に歩を進める河岡の背中は頼もしかった。



 黒の司祭はアスカに投げかけた質問を河岡に繰り返す。






「終わりを告げるモノ……」


 河岡は黒の書を優から預かり、その時にその内容を知らされていた。その中にあった終わりと美しさについて記述された箇所、それを語るモノの名を口にした。

「貴方は既に終わりを告げられているようだ。美しさの奴隷としての証拠にこれを託そう。最後の選択に出会いし時、乙女と結ばれる者に渡しなさい」

 ⇒ ●鉄の指輪を入手した。
 ⇒ 〇黒の書を失った。
 ■運命値-3


「急ぎなさい。貴方達には時間がない。それを知らぬわけではないでしょう。そして書庫には秘密の通路があります。その先でこの館の主が貴方達を待っています。急ぎなさい」

 黒の司祭はそう告げ、三人を聖殿から送り出し聖殿の扉を閉ざした。

 ⇒ 書庫の隠し通路をスポット調査可能になった。

 竜喜は金色の鍵穴の牢獄を真っ先に調査する。非常に分かり易く金色に輝いている。とても牢獄には相応しくないと言える。鍵があれば試してみたいところだが……

 ⇒ 金色の鍵使用

 竜喜はポケットから迷いなく金色の鍵を取り出し、躊躇うことなく金色の鍵穴に挿した。

 予定調和。特別な事は何も起こらず、推測どうりに鉄格子の扉は音を鳴らし開いた。

 ⇒ 〇金色の鍵を失った。

 牢獄の中には三つ折りのメモが不自然に落ちていた。
 それは囚人が書いたのか、一つの物語が紙一面に書かれていた。物語は稚拙な文章だった。だが自身が生きる場所を追われる者の物語で、期限までの生き方を肉薄とした感情で伝えられていた。おそらく死刑宣告を受けた受刑者が書いたのは分かる。

 竜喜はどこか自分達に似ている部分も感じながらそのメモを戻した。

 ■運命値-5





 ドウサンは鍵穴のない牢獄を調査する。
 見たまま鍵穴らしきものはなさそうだ。ふと室内に視線を走らせたら、目の端にある物が映った。

 入口付近にレバーがある。何のレバーだろうか。ドウサンはいくら考えても引いてみなければ分からないという考えの元、レバーを引く。

 ガチャン!

 この音は牢獄内だ。きっとあの鍵穴のない牢獄の鍵が開いたんだろう。



 だが大層な仕掛けの割りには何も見つからなかった。

 そう思い後ろを向いた時、後ろから這い寄るような金属音が鳴った!

 ドウサンはいつの間にか牢獄にあった鉄枷を嵌められていた。

 次回アクション回数-1回、移動不可。
(ですが、この後の一番奥の牢獄を調査権を失う方が、話的に筋が通るので、今回のその調査をアクション回数-1として、行えないものとします。つまり、次のアクションは移動不可だけです)

1回移動と
3回アクション可能

【各部屋でのアクション】
室内調査  :部屋全体を調査
スポット調査:特定の場所を指定して調査
アイテム調査:アイテムを調査
アイテム使用:対象を指定してアイテム使用
センス使用 :特定の対象を選択しセンス使用
手番スキップ:任意の回数手番をスキップ


【マップ】どの部屋からでも移動可能
暖炉のある部屋
 寝室     ◎調査済
 調合室    △閉鎖中
 書庫
 食堂     ◎調査済
  酒樽倉庫  ◎調査済
 教会     ◎調査済
  隠し牢
 階段室    ◎調査済
  螺旋階段  ◎調査済
   地下聖殿 ◎調査済
   地下遺跡 ◎調査済
  格子窓の部屋


【スポット調査】
暖炉のある部屋
 ・白の処刑人「レジエレール・クァース」

書庫
 ・適当に手に取ってみる
 ・掲示板
 ・書庫の隠し通路

格子窓の部屋
 ・金の髪の女

隠し牢
 ☆室内調査
 ・一番奥の牢獄

竜喜
▼センス  夜目 洞察力 
      古代語 迅速(移動+2)
●アイテム 白い粉末
■運命値  6

アスカ
▼センス  薬学
●アイテム 邪気を帯び浮遊する遺物
■運命値  2


▼センス  器用な指先
●アイテム 赤き蝋燭 ハート型のダイア
■運命値  5

ドウサン
▼センス  才能識別
●アイテム 
■運命値  -4
 移動不可

ヤマノ
▼センス  トラブルメーカー 強運
      元FBI(アクション常時+1)
●アイテム カード・スペード
■運命値  2

リン    
▼センス  夜目
●アイテム 
■運命値  7

河岡
▼センス  薬学 アイテム詳細識別
●アイテム 青い指輪のネックレス 鉄の指輪
■運命値  7

 随分この一回で前進した感じがします。
 脱出まで一気に行きましょう!

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