ヤマノは枕を抱きしめ、何か思い詰めている様だった。と思った次の瞬間、同室にいたドウサンと枕投げして気分を発散させた。

 ■運命値+2

 一通り部屋中の枕を投げつけたヤマノは「……そろそろ動くか」と一言。今、一番気になる封がされた手紙を調査する。

封がされた手紙

封蝋が施された
怪しい手紙。
普通の手紙ではない
雰囲気を放っている。
中身を開けるには
封を開けるしかない。
(使用で中身を読める)

 教会に着いたヤマノ。
 驚いた事にステンドグラスが割れている。いや、花瓶も一緒……ということは、花瓶でステンドグラスを割ったのだろう。元FBIのヤマノにはそれぐらいすぐに判別できた。

 だが、この部屋に残る謎が何も解けていない。この部屋だけ何もまともな物が見付かっていないのだ。

 心を落ち着かせようとヤマノは祈りを捧げる。

 ■運命値+1



 そして部屋をもう一度眺める。絶対に何かある。だがそれが何かは分からない。きっと今は見つけられないのだろう。ヤマノは一旦この部屋の事を忘れるほうがいいという考えに辿り着いた。

 リンはサイコロが振りたくてこの部屋を訪れた。白の処刑人と目があったが、兎に角サイコロを振ってみることにした。

 やはりそうだ。
 最初の値は分からないが、それ以降は+1づつ数字が増えていく。このシステマチックな出目をリンは確かめたかったのだ。

 ■運命値+5

!?

 リンがサイコロの法則に気付いた時、真後ろに白の処刑人が迫っていた。

いつまで賽で
遊んでいるつもりだ。

 サイコロは八つの破片になってバラバラに床に転がった。一振りのように見えたが、最低でも三回切らねばあのようには切れない。

 リンは確かにサイコロを振っている場合でもないと感じ白の処刑人との距離を取った。

 丸テーブルのサイコロが調査不可となった。

 書庫へ河岡が入ると、竜喜が今から螺旋階段に向かうところだった。もう恒例となった情報交換をする。河岡はやはりこの書庫が怪しいと思い、適当に本を取り出す。

 残念ながら何冊とっても手掛かりはなかった。河岡のセンスを使用し、使える物がないかも試したが何も役に立たなさそうだった。

 全ての行動に効果がなかった為、
 ■運命値+2

 螺旋階段では、竜喜が青カプセルを、優が赤カプセルを飲もうとしていた。

「何もこんな暗いところで飲まなくても」アスカが少しあきれ声でいるが竜喜はケロッとしている。

 ■運命値+3



 優は身体に力が湧いてくるのを感じた。

 次回アクション+2、移動+2





 竜喜はもう一度この螺旋階段を確認する。

 ⇒ センス・夜目を所持。

 夜目が利く竜喜の眼光は、誰もが見逃しそうな深い暗闇の中に小さな何かを見付けた。

 ⇒ ●黒いカプセルを入手した。



 アスカが更に見落としがないか念の為チェック。もう大丈夫だ。何も怪しい所はない。



 竜喜を先頭に調べていく。

 階段の手すりは埃だらけだ。出来れば触りたくない。



 竜喜は右の看板の文字を読んだ。地下聖殿と書かれている。

 ⇒ 地下聖殿へ移動可能となった。



 次は左の看板。少し暗かったが読み取れる。地下遺跡と書かれている。

 ⇒ 地下遺跡へ移動可能となった。



 更に床の砂を確認。靴の裏で砂を蹴ってみる。何でもない。そうただの砂だ。

!?

 いや、何か見える。

 鍵だ! 金色に光っている。

 ⇒ ●金色の鍵を入手した。



 アスカと優も続いて確認したが、これ以上はこの螺旋階段を見る必要はないだろう。

「ナビンも上に行けと言ってたし、行ってみるか」

 アスカが部屋に入ると格子窓から青空が見えた。むしろ部屋の中にはその格子窓しかない。それと人。格子窓とは離れた位置でハープの弦を調整する金の髪の女が居た。

 アスカが部屋に入ると、その金の髪の女は立ち上がり深々と頭を下げた。そしてニコリと表情全体で笑みを零した。美しい金の髪が格子窓から入ってくる光を反射して輝いた。

 ⇒ 金の髪の女をスポット調査可能になった。

けっこーイカしてんな。
ちょっかい出してみよーぜ。
なぁ、おい聞いてんのか?
ほら早く行けよ。

 優とドウサンは書庫で本を漁る河岡と合流する。

 それと掲示板を真っ先に見に行ったが、ずっと書庫には誰かが居るのだ。メモの内容が変わるはずもない。

 仕方なく適当に本を取ったが、徒労に終わった。



 あまりの手応えのなさに、ドウサンは調合で作った怪しい粉を取り出す。かなり怪しいが他の薬品がそうであるように、大概は良い効果を生みだすと推測できる。優が心配そうに見ているが、思い切って飲む。

 なんともなさそうだ。優と河岡は心配しているようだが、本当に何もない。なんだったんだろうか?



 !?

 なんだ? ドウサンの手が冗談みたいに震え始めた。顎先もカタカタと勝手に動きだすし、変な汗も浮いてきている。



 そしてドウサンはまぶたの裏に何かを感じた。

 〇怪しい粉を失った。
 ■運命値-3
 ※ 次回アクション時、ステータス蘭に記載された行動をとる。

1回移動と
3回アクション可能

【各部屋でのアクション】
室内調査  :部屋全体を調査
スポット調査:特定の場所を指定して調査
アイテム調査:アイテムを調査
アイテム使用:対象を指定してアイテム使用
センス使用 :特定の対象を選択しセンス使用
手番スキップ:任意の回数手番をスキップ


【マップ】どの部屋からでも移動可能
暖炉のある部屋
 寝室    ◎調査済み
 調合室   △鍵が掛かっている
 書庫    
 食堂    ◎調査済み
  酒樽倉庫 ◎調査済み
 教会
 階段室   ◎調査済み
  螺旋階段 ◎調査済み
   地下聖殿
   地下遺跡
  格子窓の部屋


【スポット調査】
暖炉のある部屋
 ☆室内調査

書庫
 ・適当に手に取ってみる
 ・掲示板

教会
 ☆室内調査

格子窓の部屋
 ☆室内調査
 ・格子窓
 ・青色のハープ
 ・金の髪の女

地下聖殿
 ☆室内調査

地下遺跡
 ☆室内調査

竜喜    
▼センス  夜目 洞察力
●アイテム 赤いカプセル 黒いカプセル
      金色の鍵
■運命値  11

アスカ
▼センス  薬学
●アイテム 白い粉末
      邪気を帯び浮遊する遺物
■運命値  2


▼センス  器用な指先
●アイテム 赤き蝋燭 黒の書
■運命値  5
 次回アクション+2、移動+2

ドウサン    
▼センス  才能識別
●アイテム 
■運命値  -5
 次回アクション時
「まぶたの裏道で奴が暴れるぅ~」
「でんぷん頂戴でんぷん頂戴でんぷん頂戴」
「ぶびぷふぇれぇけけけけけぁっ!」
とコメントする。
次々回、
ナンチャイが決めた
適当な部屋で正気になって目が覚める

ヤマノ
▼センス  トラブルメーカー 強運
      元FBI(アクション常時+1)
●アイテム カード・スペード 封がされた手紙
■運命値  2

リン
▼センス  夜目
●アイテム 
■運命値  12

河岡
▼センス  薬学 アイテム詳細識別
●アイテム 青い指輪のネックレス
■運命値  7

 ゲーム進行に関わるので、いつの間にか調合室には鍵が掛けられ、サイコロはぶった切りました。

 掲示板が機能していない訳は、本文中にヒントが出ています。

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