壺に入った
 粘液性液体
   +
ザラザラする粉

 ●臭い錠剤

 壺に入った
 粘液性液体
   +
刺激臭のする粉

  ●金粉

 壺に入った
 粘液性液体
   +
真っ黒で光る粉

  ●銀粉

 アスカの総なめ調合は一通り終わっていた。

「よし、総当たり完了」

 一仕事終えた涼やかな面持ちのアスカ。

じゃあよ、
早く使っちまえよ。
使わなきゃ作った意味ねーよ。
自分で飲むの怖ぇなら
「健康にいいよ」
とか適当に言って
周りの奴等に
飲ましゃあいいんだよ。

 ?

 空耳だろうか?
 アスカは調合室を見回したが誰も居ない。きっと長い空耳に違いないと気にしない事にした。

 ●臭い錠剤と●金粉と●銀粉を入手した。

 ドウサンは階段室への扉が開いたにも関わらず余程サイコロを振りたかったのか念を込め始めた。剣の傍で寡黙に立つ白の処刑人の目が、とても冷ややかに感じた。

 ■運命値+1

 ■運命値+2

 ■運命値+1

 さきほどのリンと全く同じ結果だった。

 !?

 それを見ていたリンは、もう一度だけ振ってみることにした。

 ■運命値+2

以後、サイコロ調査は

演出と運命値変動のみの

表記になります。 

 リンは書庫にやってきた。
 気になるのはヤマノから聞いていた掲示板だ。リンは真っ先に掲示板を確認に向かった。

薬を飲んだ結果は
運命値で変化する

1つだけ……
全く役に立たない
アイテムが
存在するらしい。

神秘の力を
早く使うべきだ。
情報が整理され
思考をまとめ
易くなるぞ。

 ■運命値-6

 運命値が大きく減少したが、かなり重要な内容が3つも明確になった。

 しかしヤマノが出て行ってそれほど時間は経ったわけではないのに、いつの間に内容が変化したのだろうか。リンは少し不気味な気持ちになったが、考えないようにして、それを振り払うように目についた本を手に取った。

 やはり、手掛かりになる内容などなかった。もう時間の無駄だ。他のところを探そう。

カード・スペード

トランプだ。
スートはスペード。
ナンバーはA。
当然1を表している。

 全く見たままの物だ。使い道は全くもって不明だ。ヤマノは怪訝な顔を見せてたが、気を取り直し、階段室に移動を始めた。






 優は一人で真剣に、黒の書を開いていた。

 終末について書かれた内容で、河岡がヴィジョンに浮かんだという翼を大きく広げた女性。その女性が度々登場する。引き込まれるようにページをめくる優は、気付けば膨大な量の文章をあっと言う間に読んでいた。

 そして、河岡に詳細を調べてもらった赤い宝石。どうやら宝石ではないようだが、何にせよ判別したことを試すことにした。

 大きく燃え上がる炎。この館の中心地にあるこの部屋全体を温めてくれている。だが、そのあまりにも勢いのある炎を前にして、優はとても宝石をかざせる気がしなかった。

青い指輪のネックレス

凄まじいエネルギーの
波動が押し寄せてくる。
善と悪が内包され
それを補完する力。
おそらく、
人間が創ったものでは
ないだろう……

 少し疲弊していた河岡は、そのエネルギーにあてられて額に汗を滲ませたが、直ぐにその大いなる力を認め、鼻で笑ってみせた。

 そしてなんでもなかったかのように、火の点いた蝋燭を調べ始めた。

 蝋燭の長さはまだ十分にある。はっきりした時間は分からないが、脱出のタイムリミットまで火が消えることはないだろう。



 そう調べ終る頃、食堂に優が入って来た。
 河岡自身が調べたあの赤い宝石。もう二人共理解していた。あの蝋燭の火に赤い宝石を掲げるのだと。河岡と優は目配せして、優は火の点いた蝋燭の前に立った。

 優は無心の内、赤い宝石を蝋燭の火に近付けた。手に熱が伝わってくるかと思ったが、気のせいかその熱を赤い宝石が吸い込んでいるように感じた。暫くすると赤い宝石に変化が起きた!

 赤くドロリとした液体が宝石から流れ始めたのだ。

 それは宝石の下辺から離れ蝋燭の上に落ちる。不思議なほど冷静だった優は、その液体が蝋燭の表面で固まっていくのを眺めていた。液体がどんどんと蝋燭に重なっいく。手にある宝石は小さくなっていき炎に触れそうなのに、熱さは全く感じない。

 そして宝石が全て液体に変わった時に気付いた。液体は蝋燭を覆い固まり、赤色の蝋燭が出来上がっていた。優は火が消えた赤色の蝋燭を燭台からはずした。

 ⇒ ●赤き蝋燭を入手した。
 ⇒ 〇赤い宝石を失った。



 河岡と優はこの赤き蝋燭を何にどう使うのかは全く分からなかったが、ひとまず調査の進展を喜んだ。

 河岡はもう何も手掛かりはないであろう豪華なテーブル周辺を再確認し、他を探した方がいいと優に伝えた。

 竜喜は寝室を離れる前に、もう何もないか最終確認をしていた。

 絵画はやはり問題ない。くどいぐらい調べているが洞察力の極意を得てから見ると、何か分かるかもしれないからだ。

 木箱に見えた犬小屋も確認する。
 ほんとに遊び心のある犬小屋だ。制限時間は過ぎてゆく中だが、竜喜は少し心が安らいだ。

 ■運命値+2

 真っ先に階段室に到着した竜喜。

 細部に至るまでこだわった美しい装飾が目に飛び込んでくる。踊り場には高く大きな窓が見えた。

 一通り装飾に魅とれ終わった竜喜は、階段下に注意を向けた。装飾の華やかさとは逆に、ある程度近付いても先が見えない暗闇があった。

 ⇒ 階段下の暗闇をスポット調査可能になった。



 ヤマノとアスカもこの階段室に行き着いたようだ。ある程度の室内調査は、先に来ていた竜喜が済ませてくれている。後は細かな調査が必要かもしれない。

 ヤマノは出口が近いかもしれないと思い、心を落ち着かせる為、ゆっくりと深呼吸をした。

 ■運命値+1
  さらに、センス・スキル強運で+1

1回移動と
3回アクション可能

【各部屋でのアクション】
室内調査  :部屋全体を調査
スポット調査:特定の場所を指定して調査
アイテム調査:アイテムを調査
アイテム使用:対象を指定してアイテム使用
センス使用 :特定の対象を選択しセンス使用
手番スキップ:任意の回数手番をスキップ

【マップ】どの部屋からでも移動可能
暖炉のある部屋
 寝室
 調合室
 書庫
 食堂
  酒樽倉庫
 教会
 階段室

【スポット調査】
暖炉のある部屋
 ・火の点いた暖炉
 ・質素なシャンデリア
 ・L字型のソファ
 ・閉ざされた扉
 ・丸テーブルのサイコロ

寝室
 ・ベッド
 ・木枠の鏡
 ・絵画
 ・木箱に見えた犬小屋

調合室
 ・天秤
 ・整理されていない棚
 ・柱時計を徹底的に調査
 ・薬品調合(液体・粉末各一つ選択)
   液体
    ・透明な液体
    ・煙が上がる液体
    ・壺に入った粘液性液体
   粉末
    ・ザラザラする粉
    ・刺激臭のする粉
    ・真っ黒で光る粉

書庫
 ・背表紙が気になる書物
 ・とても古い書物
 ・適当に手に取ってみる
 ・掲示板

食堂
 ・豪華なテーブル
 ・豪華な椅子
 ・煌びやかなシャンデリア

酒樽倉庫
 ・手前の酒樽
 ・上に積まれた酒樽
 ・蛇口がついた酒樽
 ・倉庫の奥

教会
 ・十字架
 ・ステンドグラス

階段室
 ・上階への階段
 ・踊り場
 ・階段の装飾
 ・階段下の暗闇

竜喜    
▼センス  夜目 洞察力
●アイテム 赤いカプセル 青いカプセル
■運命値  5

アスカ    
▼センス  薬学
●アイテム 青いカプセル 黄の錠剤 
      ピンクアンプル 白い粉末
      邪気を帯び浮遊する遺物
      黒い粉末 水っぽい水
      臭い錠剤 金粉 銀粉

優    
▼センス  器用な指先
●アイテム 赤いカプセル 赤き蝋燭
      黒の書
■運命値  3

ドウサン    
▼センス  才能識別
●アイテム 怪しい粉 緑の錠剤 水の錠剤
■運命値  4

ヤマノ    
▼センス  トラブルメーカー 強運
●アイテム カード・スペード
■運命値  3

リン    
▼センス  夜目
●アイテム 神秘のネックレス
■運命値  3

河岡    
▼センス  薬学 アイテム詳細識別
●アイテム 青い指輪のネックレス
■運命値  2

 まだ一つ目の鐘ですが、ほんとに終わるんでしょうかw

 今日明日は奇跡的に自由な時間が多いので、マッハ更新予定しています。

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