あれから河岡は、ずっと柱時計を徹底的に調べ尽くしていた。
 時計の針は12時30分を指している。

!?

 この時間になってようやく分かった。時計の短針が進んでその下にボタンがあるのを発見した。迷いなく河岡はそのボタンを押す。

 部屋の照明が突然消えた。
 河岡は驚き部屋を見回す。暗いと見えにくいはずだが、暗くなって今迄に見えていないものに気付いた。薬品が入っていると思っていた袋から、僅かに光が反射するのが見えたのだ。

 ⇒ ●青い指輪のネックレスを入手した。

 もう一度ボタンを押すと、灯が点いた。

 同室に居たリンは感心した様子で、河岡へクールに親指を立てて喜んだ。口角を上げる河岡は、リンが入手した神秘のネックレスを見たいと告げる。

 河岡の才能でまだ不明な事もあるが、物の本質を見抜けるかもしれないと聞いていたので、リンは試すには問題ないと神秘のネックレスを差し出した。

神秘のネックレス

とても高価な宝石がついている。
神秘的な力が秘められていて
精神を集中させて
念じると力を解放出来る。
(単純にアイテム使用でOK)

 そんなことが分かるのか? と、問いたくなるのも自然なことだろう。言った河岡でさえ、何故そんな事が明言できるのか理解してないからだ。きっと、さっき天秤に触った時の頭痛が関係しているのだろう。

 ともあれ、リンは河岡に軽く礼を言って、

「調合は分からない。他の人に任せよう。もしやることがないなら、一緒に食堂にいこう。先に行っているぞ」

と、言い残し颯爽と食堂の方へ歩いていった。



 入れ違いに入ってきたのがドウサンとアスカと竜喜だった。やはり情報を交換しておいて損はない。河岡はアスカの持つ青いカプセルに集中した。

青いカプセル

飲むと効果を発揮する。
その効果は
目には見えないが
運命を好転させる。
(単純に使用)

 信じられないかもしれないが、脳内に鮮明にそう浮かぶのだ。まぁ、そんなに危ないものではないといえるだろう。

 それを見ていたドウサンが、河岡のその才能について見てみようと言う。

【センス・アイテム詳細識別】
アイテム調査では不明な
そのアイテムの本質を
見抜ける才能。
使い道が明確になりやすい。

 なるほど。不思議な力だが、ここに居ること自体が一番の不思議なのだ。四人は今ある現実を前に苦笑した。



 そして竜喜は河岡の天秤の話を聞き、自分でも調べようと触ってみる。全く特別な現象は起きない。河岡の言ったことが嘘のように思えるが、事実アイテムの知識は疑いようがなかった。天秤は全くもって左右にふれるだけだ。

 続いて整理されてない棚を探す。ごちゃごちゃとしていて何かありそうな予感がしたが、ただ汚いばかりで役に立ちそうな物はなかった。

 更に柱時計を徹底的に調べたが、河岡が押したボタンも反応しなかった。

 竜喜が念の為確認したのを終え、4人は確信した。この調合台以外に調べるべき場所はないだろうと。





 そして調合を試してみたいと、ドウサンとアスカが怖気付くことなく目を光らせた。二人は何も考えずか、何かを試そうとしているのか、とにかく恐れを知らず混ぜまくった。

煙が上がる液体
   +
真っ黒で光る粉

 ●怪しい粉

 壺に入った
 粘液性液体
   +
刺激臭のする粉

 ●緑の錠剤

 透明な液体
   +
ザラザラする粉

 ●黄の錠剤

 透明な液体
   +
刺激臭のする粉

●ピンクアンプル

 透明な液体
   +
真っ黒で光る粉

 ●白い粉末

 何か適当にやってたらそれらしい物が出来てしまった。悪ふざけの結果にも見える薬品を手にとり、少し満足気な2人だった。

 ドウサンは●怪しい粉と●緑の錠剤を入手した。

 アスカは●黄の錠剤と●ピンクアンプルと●白い粉末を入手した。

 リンは食堂に着いた。
 そして一つだけ色が違う装飾を調べた。やはり手先の器用なものしか取れなさそうだ。

 そこに優が現れる。
 もう御馴染みの情報交換をさっと済ませた後、優が任せろと言わんばかりに進み出てその装飾を確認する。

 優は終始涼しい顔して装飾を確認して、テーブルから降りてきた。

「諦めたのか?」

 リンのその言葉の返答は、優の手に握られていた。なんと、あの一瞬で外したらしい。唖然とするリンを横目に優は鼻歌を鳴らした。

 ⇒ ●赤い宝石を入手した。



 そこからもう何もないか、リンと優はシャンデリアをくまなく探したが、何も見つからなかった。

 続いて燭台を確認するリン。やはり蝋燭は刺さっていないし、どこを探してもない。リンは河岡が蝋燭を持っていた事を思い出したが、まだ河岡は来ていなかった。



 優はさきほど手に入れた、黒の書の調査をしてみる。

黒の書

表も裏も真っ黒な書物だ。
中身には凄く暗い内容が
書かれている。
使い道は全く不明だ。

運命の値が
不足している

 ヤマノは書庫に来ていたが、目についた掲示板の文字が意味不明で少し恐怖を感じた。

 更に調査してみたが、何も分からない。誰かに会ったら何かしらないか聞いてみよう。



 気を取り直して手掛かりを探そうとするが、あまりの本の多さにどこを探せばいいか分からない。ヤマノは取り敢えず適当に目についた書物を手に取った。

 芸術の本だ。ヤマノはその絶対的な美しさに見惚れた。掲示板にあった運命の値という言葉を思い出した。

1回移動と
3回アクション可能

【各部屋でのアクション】
室内調査  :部屋全体を調査
スポット調査:特定の場所を指定して調査
アイテム調査:アイテムを調査
アイテム使用:対象を指定してアイテム使用
センス使用 :特定の対象を選択しセンス使用
手番スキップ:任意の回数手番をスキップ

【マップ】どの部屋からでも移動可能
暖炉のある部屋
 寝室
 調合室
 書庫
 食堂
  酒樽倉庫
 教会

【スポット調査】
暖炉のある部屋
 ・火の点いた暖炉
 ・質素なシャンデリア
 ・L字型のソファ
 ・閉ざされた扉
 ・丸テーブルのサイコロ

寝室
 ・ベッド
 ・木枠の鏡
 ・絵画
 ・木箱に見えた犬小屋

調合室
 ・天秤
 ・整理されていない棚
 ・柱時計を徹底的に調査
 ・薬品調合(液体・粉末各一つ選択)
   液体
    ・透明な液体
    ・煙が上がる液体
    ・壺に入った粘液性液体
   粉末
    ・ザラザラする粉
    ・刺激臭のする粉
    ・真っ黒で光る粉

書庫
 ・背表紙が気になる書物
 ・とても古い書物
 ・適当に手に取ってみる
 ・掲示板

食堂
 ・豪華なテーブル
 ・豪華な椅子
 ・蝋燭のない燭台
 ・煌びやかなシャンデリア

酒樽倉庫
 ・手前の酒樽
 ・上に積まれた酒樽
 ・蛇口がついた酒樽
 ・倉庫の奥

教会
 ・十字架
 ・ステンドグラス

竜喜
▼センス  夜目 洞察力
●アイテム 赤いカプセル 青いカプセル

アスカ
▼センス  薬学
●アイテム 青いカプセル 黄の錠剤
      ピンクアンプル 白い粉末

優    
▼センス  器用な指先
●アイテム 赤いカプセル 銀色の鍵
      赤い宝石 黒の書

ドウサン    
▼センス  才能識別
●アイテム 怪しい粉 緑の錠剤

ヤマノ    
▼センス  トラブルメーカー 強運
●アイテム

リン    
▼センス  夜目
●アイテム 神秘のネックレス

河岡    
▼センス  薬学 アイテム詳細識別
●アイテム 蝋燭 青い指輪のネックレス

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 ストリエクローズまで短い為、基本、無謀な毎日更新でいくつもりです。可能な限り早いコメントを頂くと作成が速くなるので助かります。急かしてばかりですみません。

 更新は出来次第させて頂きます。

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