ドウサンは竜喜の新たに得た才能について推察した。

【センス・洞察力】
一般人が気付けない
僅かな違いから
状況を把握する能力。
常に意識を張り巡らせている。
▼自動使用センス

 非情に心強い才能だ。脱出の為の大きな力になるだろう。ドウサンが書庫を出ることにしたので二人は拳をコツンと合わせ、力を併せることを約束した。

 竜喜はドウサンを見送り、先ほど入手したカプセル二つを確認した。

赤いカプセル

赤いカプセルだ。
十中八九飲用だろう。
水はないけど
飲めないこともない。

青いカプセル

青いカプセルだ。
十中八九飲用だろう。
水はないけど
飲めないこともない。

 飲むのはある程度の思いきりがいるだろう。自分でなくても飲めるが、そんな勇気がある人はいるだろうか。

 所持者の同意があって同室にいるなら、誰でも飲めるが、果たして本当に人体に害はないのだろうか……



 竜喜はそのまま室内をざっと見渡す。勝手な思い込みだろうか。何かありそうな雰囲気はあるが、その手掛かりは見つからないし気のせいかもしれない。今は別の箇所を探す方がいいだろう。

 アスカは青いカプセルを確認したが、竜喜と同じ事しか分からない。幾ら薬学があっても、流石に効能まで判別するのは不可能だ。

 その時、教会にドウサンが入って来た。
 軽く会釈をする二人。アスカがカプセルを確認する姿を見たのか、ドウサンはアスカの才能に気付いた。

【センス・薬学】
カプセル以外の薬品を
判別する才能。
アイテム識別では判別不能な
ある程度の効能も判別可能。
所有する対象の薬を
指定して使用。
同室の者の薬も可能。

 カプセルの効能が判別出来なかったアスカは少し自信を失いかけていたが、ドウサンの言葉で自身を取り戻した。

 そして十字架を二人で調査した。
 木製の十字架だ。上質な木だというのが誰にでも分かる。取り外したりはとても重くて出来そうにない。怪しい所はまったくない。

 アスカはドウサンに十字架の調査をお願いして、ステンドグラスを確認しに行く。縦に長くついつい見とれてしまう美しさだ。アスカはいつの間にかグッと近寄って見上げ続けていた。

 異色の装飾がどうも気になったヤマノは、更に調査しようと豪華なテーブルの上に足を上げた。すると異色の装飾がよく見えた。シャンデリアに小さな鎖で繋がれている。何か細かい道具か手先の器用な者しかとれないだろう。

 手先の器用な者は探すとして、ヤマノは椅子を調べようと近付く。

「何故座るんだって? そこに椅子があるからさ」

 ヤマノは一人でそう口にしながら、豪華な椅子に座った。固すぎず柔らかすぎず非常に座り心地が良い。少しの時間その心地を楽しんだが特に変わったところはない。

 酒樽倉庫に来たヤマノは、優が先に来ていたことを知った。お互いの進展を報告しあい、手分けして探す事にした。

 蛇口のある酒樽をヤマノは調べ始める。

「ちょっとだけなら……」

 特に何も分からなかったので、ヤマノはおもむろに蛇口をひねった。しかもダイレクトに口を開け、出てきたワインを楽しんだ。お世辞にも上品と言えなかったが、ヤマノは良い気分になり脱出できそうな気分になった。

 ⇒ ▼センス・強運を入手した。




 優は手前の酒樽を確認する。普通の樽だ。無理やり開けてもいいが、流石に飲む訳にはいかないだろう。と思ったが、ヤマノは蛇口のある酒樽を飲んでいるのが見えた。優も蛇口を探したが、この周辺にそんな酒樽はなかった。それに怪しいところも見受けられない。

 次は上に積まれた酒樽が怪しく感じる優。この酒樽を調査するのには足場が他の酒樽しかない。優は足を掛けても大丈夫か確かめる様に少しづつ体重を掛ける。酒樽が崩れそうというのは杞憂だった。上に積まれた酒樽にこれと言って特別なところはない。徒労だと思いながら酒樽から降りる時、足を掛けていた酒樽から何か床に落ちて金属音を響かせた。

 ⇒ ●銀色の鍵を入手した。



 鍵を入手した事をヤマノに伝えた優は、倉庫の奥へと進む。

 倉庫の奥にも樽はあった。でもどうやらこちらの樽は空らしい。優は周辺に異常はないか確認した。すると!?

 突然空樽の一か所から火の手が上がった!

 優はパニックになりそうな気持を抑えながら消火出来る何かがないか探した。そして火から目を離した瞬間、熱さが肌から消えた事に気付く。

 炎が嘘だったみたいに消えていた。空樽も燃え尽きたのか一つも残っていない。床や壁の一部分も燃えてしまった。幻覚だったのか、何かトラブルに巻き込まれたのか分からなかった。

 そして残っていたのは、床に転がる怪しさ漂う黒い本だけだった。

 ⇒ ●黒の書を入手した。

 リンは木箱に見えた犬小屋を調べようとしていた。犬小屋の中は死角になっていてよく見えない。重くて犬小屋自体も動かせない。どうやら手を伸ばして探ってみるしかないようだ。リンは勇気を出して手を犬小屋の中に延ばした。冷たく硬いものが手の先に当たる。シャン! 軽い金属音を鳴らしたそれは手に当たり少し動いた。これは……

 ⇒ ●神秘のネックレスを入手した。



 その神秘のネックレスを眺めるリンは、隣にあったベッドに腰を掛ける。普通に旅行に来て泊まりに来ているならゆっくりと眠りたいとこだが、そうもいかない。そのままベッドの調査を開始するが、何も怪しいところはなかった。

 調合室に居る河岡はまだ頭痛がするようだ。そこにリンが入室してきて、お互いの現状を報告する。

 河岡が少しゆっくりしている横で、リンは調合台に向かった。

 「まぁよくこれだけの材料があったものだ……」リンはあきれ気味に河岡と目を合わせてから、ざっと調合台の上に目を走らせた。勿論知識など何もないが、徐々に適当に混ぜてしまいたくなる衝動にかられてきた。

 ⇒ 調合台のスポット調査で、薬品調合が可能になった。

◇機能解放
薬品調合

液体と粉末の中から
一つづつ選び混ぜます。

液体            
・透明な液体     
・煙が上がる液体   
・壺に入った粘液性液体

粉末            
・ザラザラする粉   
・刺激臭のする粉   
・真っ黒で光る粉   

組み合わせと
非公開の内部設定値により
多種多様で様々な薬品を
アイテムとして取得可能。

 河岡は頭痛も随分治まったので、再び調査に戻る。頭痛の原因になった天秤がやはりどうも気になる。再度頭痛に悩まされる覚悟で調べてみたが、他に怪しいところはないようだ。

 そしてこの柱時計だ。時計の針は12時00分を指している。やはりそれ以外何もない。だが何か仕掛けがあるという直感は強くなるばかりだ。

 ⇒ 柱時計を徹底的に調査可能となった。

1回移動と
3回アクション可能

【各部屋でのアクション】
室内調査  :部屋全体を調査
スポット調査:特定の場所を指定して調査
アイテム調査:アイテムを調査
アイテム使用:対象を指定してアイテム使用
センス使用 :特定の対象を選択しセンス使用
手番スキップ:任意の回数手番をスキップ

【マップ】どの部屋からでも移動可能
暖炉のある部屋
 寝室
 調合室
 書庫
 食堂
  酒樽倉庫
 教会

【スポット調査】
暖炉のある部屋
 ・火の点いた暖炉
 ・質素なシャンデリア
 ・L字型のソファ
 ・閉ざされた扉
 ・丸テーブルのサイコロ

寝室
 ・ベッド
 ・木枠の鏡
 ・絵画
 ・木箱に見えた犬小屋

調合室
 ・天秤
 ・整理されていない棚
 ・柱時計を徹底的に調査
 ・薬品調合(液体・粉末各一つ選択)
   液体
    ・透明な液体
    ・煙が上がる液体
    ・壺に入った粘液性液体
   粉末
    ・ザラザラする粉
    ・刺激臭のする粉
    ・真っ黒で光る粉

書庫
 ・背表紙が気になる書物
 ・とても古い書物
 ・適当に手に取ってみる
 ・掲示板

食堂
 ・豪華なテーブル
 ・豪華な椅子
 ・蝋燭のない燭台
 ・煌びやかなシャンデリア
 ・異色の装飾

酒樽倉庫
 ・手前の酒樽
 ・上に積まれた酒樽
 ・蛇口がついた酒樽
 ・倉庫の奥

教会
 ・十字架
 ・ステンドグラス

竜喜    
▼センス  夜目 洞察力
●アイテム 赤いカプセル 青いカプセル

アスカ    
▼センス  薬学
●アイテム 青いカプセル

優    
▼センス  器用な指先
●アイテム 赤いカプセル

ドウサン    
▼センス  才能識別
●アイテム 

ヤマノ    
▼センス  トラブルメーカー 強運
●アイテム 

リン    
▼センス  夜目
●アイテム 神秘のネックレス

河岡    
▼センス  薬学 アイテム詳細識別
●アイテム 蝋燭

 途中参加の方は、ハンドルネーム・初期センスを選択して、そのままアクションをコメント願います。ちなみに途中参加は次で最後とします。

 そしてストリエクローズまで短い為、基本、無謀な毎日更新のつもりでいくつもりです。

可能な限り、12:00更新
      21:00迄
のコメントでお願いしたいです。

 休日のマッハ更新が可能かもしれないので、可能な限り早めのコメントをお願い致します。


 アイテムが増えてきたり、システム解放で出来ることが増えてきました。参加者間のコメントなど活用して、脱出までテンションを保ちながら頑張りましょう!

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