センスの殆どは
自動使用らしい

才能識別は
同室の者の
センスを指定し
詳細を判別可能

 竜喜は掲示板をチェックした。書物に関するメモの中に、一つ変わったものがある。何のメモだろうか? よくわからないが他は大した事は書かれていない。

◇機能解放
システムヒント
(掲示板)

 この掲示板をスポット調査すると
ある一定の法則で、
掲示板にシステム的なヒントが
表示されます。

今回のシステムヒントは
センス・才能識別について

同室の者(自分も可)の
センスを指定して
使用すると詳細や使い方が
判明するかもしれません。

そして
殆どのセンスは自動使用のようです。

 竜喜が掲示板を眺めていると、ドウサンが書庫に入ってきた。
 暖炉のある部屋のサイコロに、自身の得意とする才能識別を使ってみたが検討違いだったと笑いながら竜喜に話す。
 竜喜は「これのことか?」と、たった今見付けた掲示板をドウサンに促してみる。

 するとドウサンは、首を軽くクールに縦に振りながら竜喜の目を見て伝えた。

【センス・夜目】
人一倍、暗闇で目が利く才能。
特に意識しなくても
その才能は発揮される。
▼自動使用センス

 ドウサンは竜喜の才能を見抜いていた。竜喜も自覚はあったが、再認識することで更に役立てることが出来るだろう。

 そしてドウサンはすぐに目に止まった背表紙が気になる書物を本棚から取り出した。
 中を開けるとこの国の歴史が書かれていた。あまりにも単調な説明が続き眠くなってしまう。ドウサンはそっと本を閉じた。

センス・夜目を所持!

 本を戻そうとした時、竜喜の瞳がキラリと光った。何か奥の方に小さな物がある。ドウサンが元に戻した背表紙が気になる書物をもう一度取り出し、手を伸ばした。

 竜喜は、●赤いカプセルと青いカプセルを入手した。

 続いて竜喜は一番古いと思われる書物が目に入った。
 そのとても古い書物を丁寧な手付きで扱う。

「乱暴にするとバラバラになっちゃわないかな。読める字で書いてくれてればいいんだけど……」

 そう呟きながら開けてみる。古いせいかボロボロで読めない部分が多いし、残念ながら難しくて何を書いているか分からなかった。棚に戻そうとした時、充分意識していたはずなのに、何枚かのページが本から離れ床に落ちる。反射的に誰も見てないか見回した竜喜。あわててその書物の適当な箇所に挟み棚に戻す。

!?

 まだ一枚床に残っていた。そのページはどうやら洞察力について書かれているらしい。文章も欠損していないし、内容も難解すぎるものではなかった。この館を脱出するのは、洞察力は重要かもしれない。竜喜はその1ページをしっかり読み込んだ。

 ▼センス・洞察力を入手した。




 竜喜がそれを読んでいる間、ドウサンは適当に本を取ってみる。

 埴輪がどうだとか、全く興味のない内容だった。

 リンは鍵の掛かった木箱を調べている。

「変わったものはこれしか無かったか」

 そう口にしながら木箱に触る。鍵穴がしっかり見えている通り木箱の蓋は開かなかった。鍵を持っていないリンは諦めようとしたが、何かに気付き大きく眉を上げた。

 鍵の掛かった木箱は確かに鍵が掛かっていたが、左側から見れば犬小屋と判明した。犬小屋の入口から奥は暗くて中が見えない。

 ⇒ 木箱に見えた犬小屋をスポット調査可能になった。



 リンは壁に掛けてあった鏡を調べてみた。除くと少し疲れた顔の自分の顔が写った。気を引き締めていかなければ。そう自分に言い聞かせ他の場所を探す事にした。

 絵画にも怪しいとはないか確認するリン。無難な風景画だ。山と砂浜、それに海。上半分は空が描かれている。特に怪しいところはない。

 河岡は天秤が気になり調べてみる。
 片側にだけ材料が置かれていたのがどうも気になった。

 天秤に触れると、突然強烈な頭痛に襲われた。強烈な痛みは頭の中に何かが流れ込んでくるようだった。

 ⇒ 次回アクション回数-1



 少し落ち着いてきた。何だったんだろうか。疲労が身体に残っているがゆっくりもしていられない。河岡は整理されていない棚を続いて調査し始める。分からない物だらけでうんざりしていた河岡は、ある物に目が止まった。

 蝋燭だ。脱出する時に暗い場所で使えるかもしれない。河岡は当然のように手を伸ばした。

 ⇒ ●蝋燭を入手した。



!!

 蝋燭を手にした時、河岡の身に覚えのないほどの鋭敏な感覚が走った。手に取った物の本質が見通せるような感覚だ。

蝋燭

ご存知火を灯す為のもの。
強い風に当たったりすると
消えてしまうが、
屋内で固定して使用するなら
安定して灯を与えてくれる。
燭台があれば
しっかり固定可能だ。

 弱冠、分からない物ばかりに気分が萎えていた河岡は、その感覚に目を見開いた。この感覚は役に立つだろう。

 ⇒ ▼センス・アイテム詳細識別を入手した。



 河岡の気力は少し回復し、柱時計をそのまま調査する。

 時計の針は11時45分を指している。それ以外何もない。だが何か仕掛けがあると河岡の直感が訴えかけてくる。

 ⇒ 柱時計を入念に調査可能となった。

「触っちゃダメならなんで置いといたんだろう……」

 ヤマノは暖炉のある部屋の剣の事を思い出しながら、少し口から疑問を零していた。そしてまずは豪華なテーブルを調べることにした。
 明らかに良い素材を使用されているのが分かる。テーブルクロスも上等な物を使っているが、特に気になるところはなかった。

 次は煌びやかなシャンデリアを注視してみる。
 この広間全体をくまなく明るく出来る程の光を放っている。直視出来ぬほどだったが、少し違和感を感じた。どうやら一つだけ違う色の装飾がある。

 ⇒ 異色の装飾を調査可能になった。



 そしてテーブルの上にある蝋燭のない燭台が目に止まった。どの燭台にも蝋燭は差さっていない。どこかに保管しているのだろうか。

 暖炉のある部屋では、サイコロが気になる二人が丸テーブルの前に居た。アスカと優だ。取り敢えずアスカも一度、サイコロをテーブルに転がした。

 4だ。やはり不自然な事はない。続いて優も振り直してみた。

 3だ。まったくもって以上はない。

 アスカは自分の得意とする詳しい薬の知識をもって、サイコロをもう一度眺めた。だが、これが薬な訳もなく、何も発見出来なかった。

 優は先程手に入れた赤いカプセルをしっかりと見てみる。

赤いカプセル

赤色のカプセルだ。
十中八九飲用だろう。
水はないけど
飲めないこともない。

 優は教会に行くと言ったアスカの背を見届けながら、カプセルをポケットにしまった。

 アスカが扉を開けるとそこは教会として使用出来る一室で、真正面には十字架、その両脇にはステンドグラスがあり、今にも結婚式でも執り行われそうな清廉な雰囲気だった。

 教会の真ん中には通路があり、その両脇には三人ほど座れる椅子が設置されている。

!?

 椅子のうちの一つに何か落ちている。

 ⇒ ●青いカプセルを入手した。

 優は酒樽倉庫に来ていた。
 酒樽が整理整頓されて積み上げられている。ワインの事を詳しく知らない優も、倉庫に漂う香りにうっとりとするほどだった。

 倉庫は広く奥に進むと、まだ通路はあるようだ。

 ⇒ 倉庫の奥をスポット調査可能となった。

1回移動と
3回アクション可能

【各部屋でのアクション】
室内調査  :部屋全体を調査
スポット調査:特定の場所を指定して調査
アイテム調査:アイテムを調査
アイテム使用:対象を指定してアイテム使用
センス使用 :特定の対象を選択しセンス使用
手番スキップ:任意の回数手番をスキップ

【マップ】どの部屋からでも移動可能
暖炉のある部屋
 寝室
 調合室
 書庫
 食堂
  酒樽倉庫
 教会

【スポット調査】
暖炉のある部屋
 ・火の点いた暖炉
 ・質素なシャンデリア
 ・L字型のソファ
 ・閉ざされた扉
 ・丸テーブルのサイコロ

寝室
 ・ベッド
 ・木枠の鏡
 ・絵画
 ・木箱に見えた犬小屋

調合室
 ・天秤
 ・整理されていない棚
 ・柱時計を入念に調査
 ・調合台

書庫
 ・背表紙が気になる書物
 ・とても古い書物
 ・適当に手に取ってみる
 ・掲示板

食堂
 ・豪華なテーブル
 ・豪華な椅子
 ・蝋燭のない燭台
 ・煌びやかなシャンデリア
 ・異色の装飾

酒樽倉庫
 ・手前の酒樽
 ・上に積まれた酒樽
 ・蛇口がついた酒樽
 ・倉庫の奥

教会
 ・十字架
 ・ステンドグラス

竜喜    
▼センス  夜目 洞察力
●アイテム 赤いカプセル 青いカプセル

アスカ    
▼センス  薬学
●アイテム 青いカプセル

優    
▼センス  器用な指先
●アイテム 赤いカプセル

ドウサン    
▼センス  才能識別
●アイテム 

ヤマノ    
▼センス  トラブルメーカー
●アイテム

リン    
▼センス  夜目
●アイテム 

河岡    
▼センス  薬学 アイテム詳細識別
●アイテム 蝋燭
 ※激しい頭痛の影響の為、
  今回の調査は2回行動

 途中参加の方は、ハンドルネーム・初期センスを選択して、そのままアクションをコメント願います。

 そしてストリエクローズまで短い為、基本、無謀な毎日更新のつもりでいくつもりです。

可能な限り、12:00更新
      21:00迄
のコメントでお願いしたいです。


マッハ更新をする為、出来る限り早くにコメント頂けるとありがたいです。可能なら1日2回更新を目指していますので、無理ない程度でご協力頂ければ幸いです。


 現状ステータスが公開されていますが、実は内部数値で様々なステータスが累積していってます。参加者間のコメントなど活用して、脱出までテンションを保ちながら頑張りましょう!

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