――翌朝、チナ村。
――翌朝、チナ村。
スダルギアよ。
どれくらいで兵は集まる。
直ぐになら
俺のゴロツキ共50と、
追加で100集めてある。
この100は好きに編成しな。
明後日になら500だ。
すげ、いつの間に。
ってか早すぎるだろ。
昨晩、小忙しく動いて
いたのはこの為か……。
やるじゃん。
力持ってるねぇ。
これくらいどうって事ない。
私はまだ
信用したわけではない。
ギャンブルで勝って
従属させているのだからな。
あの勝負を見て
まだ言うのか、ギュダよ。
姫がそう仰られるので
これでも大人しくしている
方なのです。
信用しきって裏切られた……
そんな話は売る程あります。
辛口のギュダの意見が出た時、
レジーナ達の前に
ウルが姿を現した。
やっと出て行くのか?
ああ、世話になったな。
何でもないふうに問うウルの声は、
平静でいて不愛想だった。
こちらこそ
兄の件は世話になった。
ああ気にするな。
で、君はどうするんだ?
どうって、何の事だ?
我々と一緒に
行きたいのではないのか?
ななな何言ってんだ!?
村長が話していたぞ。
「あやつは軍記物が大好きで」
とか……
「夢は大軍師」
「戦争のない世にしたい」
後は……
やややめろ!
昔、昔の話だ。
ガキンチョの頃の話だよ。
うん?
今は違うのか?
純粋なレジーナの視線に串刺しにされ、
ウルは戸惑う。
だ、だが、
お前達は戦争に行くんだろう。
俺は平和主義者なんだよ。
だから君が必要なのだ。
最も平和が好きで、
それを目的とする者が
私には必要なのだ。
何を言おうが
戦争では人が死ぬ。
それだ。人は死ぬんだよ。
そして最も死なない方法を
見つけ出せる人間なんだ、
君は。
人が死ぬ事を知り、
死なない方法を求めるんだ。
それは私の傍でしか出来ん!
…………
ウルは、自分の中にある何かが、
レジーナの言葉と溶け合い
一瞬で霧散した感触を覚えた。
空がいつもより蒼く見える。
ウルは心地良さを素直に感じ、
そのまま空を眺めて言葉を探した。
あー、そうだ。
思い出したぞギュダ。
突然何でしょうか。
私の求める人間は
利害や計算では動かぬ。
ココだよ。
そう言って、
己の心臓の前に掌を当てる。
堂々と胸を張り、
誰にも恥じず、そして怖じずに
言い切った。
故にスダルギアが裏切る事は、
昨晩以上に
心打たれるまではあるまい。
クックック、
じゃあ裏切る可能性は
あるんだな。
よくもぬけぬけと……
はっはっは。
又、仲の良い者が増えたな
ギュダ。
レジーナの笑い声は
ギュダの心労を重くしたようであり
軽くしたようでもあった。
で、お前さんは
どーすんだ?
初対面のウルとスダルギアだが、
スダルギアは
迷っているウルに直球を投げつけた。
…………
判断が遅いっ!
それだけでチャンスを失い
人は死ぬぞ!
即断せよ!
お、おおぅ。
幾ら天邪鬼だからって
自分の心に嘘は付けまい。
下手な答えを出すなよ。
ちくしょー。
わーったよ。行くよ。
行ってやるよ。
だけど部下じゃねぇ。
友人だ、友人。
友人として助けてやるよ。
コイツ、調子に乗り――
オッケー♪
ったく、相変わらず軽いな。
ウルよ、宜しく頼むぞ。
レジーナが初めて
ウルに対して名前で呼んだ。
村人としてではなく、
共にいく仲間として。
新たな仲間を得たレジーナ達は
チナ村を後にした。
ウルの兄も快くウルを送り出してくれた。
それで再編の話だが……
個々の能力を見極めて
適時適所の編成を――
適当でいいんじゃねーか?
話しにならん。
少し口を噤んで――
確かにダリーな。
編成を甘く見ると――
いっその事、兵士に決めさせるっ
てのはどうだ?
何を盛り上げ――
おおー、
それ面白いではないか。
採用。即採用。
流石ウル。
なんか人気投票みたいで
楽しそうだな。
…………
名も無き兵士の選択肢
1、ガンツ隊
2、スダルギア隊
3、ギュダ隊
※レジーナとウルの居る本隊は
今回選べません。
コメント欄に数字と名前を入れて
(大活躍をした場合、物語に出る
兵士の名前です。
世界観にどうしても合わない場合
適度な名前にアレンジする事を了承願います)
頂ければO.K.です。
※今回アイテム使用不可です。
活躍等結果はありません。
単純に誰の隊に所属したいか
選択してください。
採用されるかどうかは不明ですが、
詳細を入れて頂いても結構です。
もちろん、感想・応援のコメントも
大歓迎です♪
選択期限は
2018/5/20(日)の22:00まで
とさせていただきます。
沢山のご参加、心待ちにしております。