単身で賊のアジトに対して
声をあげるレジーナ。
見張りが予期せぬ来客に
面食らったようだが、
機敏な動きでアジトの中に伝達された。
近付くと分かったが、
山の岩陰にも見張りが何名か居る。
手には弓を持ち
アジトに近付く侵入者を射撃するのだろう。
私はイシュトベルト王女、
レジエレナ=ルター・
イシュトベルトだ。
チナ村の使いとして
ここに来た。
そなた達の頭目と
話がしたい!
単身で賊のアジトに対して
声をあげるレジーナ。
見張りが予期せぬ来客に
面食らったようだが、
機敏な動きでアジトの中に伝達された。
近付くと分かったが、
山の岩陰にも見張りが何名か居る。
手には弓を持ち
アジトに近付く侵入者を射撃するのだろう。
小娘が一人で何の用だ?
後ろの部下共を
呼ばなくていいのか?
アジトの中から出てきたのは
頭目と思わしき大柄の男だった。
頭目の周囲には
武器を持った賊共が何人も居る。
話し合いには
武器は不要であろう。
そんな言葉は信用出来ねぇな。
これならどうだ?
レジーナが地に放り投げたのは
国宝剣『ジュヅヴァ』だった。
フン、なかなか
肝が据わってるじゃないか。
てめぇら、
絶対に手を出すんじゃねぇぞ。
頭目もレジーナと同じく
腰の大きく湾曲した剣を
手から地に放した。
頭目はアジトから出て離れた
レジーナの元まで歩み寄る。
で、姫さんよ。
俺達に何の用なんだ?
まさか仲間に入れてくれって
わけじゃないよな?
それも良いかもしれんな。
がっはっはっは。
そりゃあ大歓迎だ。
姫さんみたいな
別嬪さんが居りゃ、
皆、喜ぶに違いねぇ。
それならば
私の軍に入らんか?
報奨金は他軍の倍だぞ。
!!
頭目の顔付きに暗い影が走った。
レジーナが背後の気配に気付き
振り向きながら声を放つ。
誰も動くな!
やはり一部の兵が
レジーナを心配してか
前に詰めて動いていた。
それを止める兵も居たようだが、
前に出る兵につられる者も現れ始めていた。
舐めやがって!
頭目が右手を上げると
岩陰に居た見張りがザラリと弓を構えた。
アジトからは
武器を持った山賊達が押し寄せてくる。
待て!
あれは我が本意ではない!
うるせぇっ!
ぶっ潰す!
何をぶっ潰すだ?
試してもらおうか。
姫をお護りするのだ!
クッ…………
すまぬ。
私が兵を御しきれなかった。
レジーナは珍しく眉を下げ
落胆の色を現した。
押し寄せる山賊達はざっと50は居る。
ジャグラス達は行軍しておらず、
こちらの兵士はたったの26。
およそ倍の敵数を相手に
しなければならなくなった。
全軍全速前進!
急いで姫を
護るのだ!
山手にいる
弓兵に気を付けよ。
名も無き兵士の選択肢
1、姫に近付く敵に渾身の投石
2、ガンツと共に敵陣に突撃
3、回り込んで弓兵を狙う
4、姫の武器を回収に行く
5、盾を持って弓から姫を護る
6、練習中の弓の弦を引く
7、頭目を一直線に狙い突っ込む
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(大活躍をした場合、物語に出る
兵士の名前です。
世界観にどうしても合わない場合
適度な名前にアレンジする事を了承願います)
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