――チナ村近郊、賊のアジト付近。
――チナ村近郊、賊のアジト付近。
あの山の洞窟に
奴等のアジトがある筈だ。
うむ、案内ご苦労。
道案内ですか?
ならば
そのような少年以外に……
おい、片目のお前!
オレは25になる。
無礼な物言いはやめろ。
う、うそ!?
まじか?
ならば私と
同じ歳ではないか。
それは失礼だった。
だが、ここからは
戦場になる。
武人でない者は
口出し無用だ。
山の麓には影になっている部分があり
下り坂になっている。
そこが入口のようだ。
さて、
どう攻めたものか……。
姫、珍しくも戦術を
お求めですか。
突撃だけでも面白いが
策を弄するのも
たまにはよかろう。
それは嬉しい限りです。
それでは姫にはゆっくりと
していただきましょう。
ゆっくり?
それはつまらん?
では戦術を任せるのは
ギュダではなく君にしようか。
あん? オレ?
お前何言ってんだ?
オレは道案内で……
あそこの怖そうなにいさんは
私を戦わせない作戦らしい。
それでは流石につまらん。
君ならどう兵を動かす?
目を見開くウルだったが、
すぐにレジーナが本気だと悟り
周囲を見回した。
お前、賊共を
仲間に引き入れる気か?
それは見極める。
おそらく賊と言っても
元々は生活に困窮した民だ。
それにその物言いは
幾つかの選択肢があって
問うておるのであろう。
殲滅していいなら
見張りだけを即座に切り捨て
穴倉を焼き払えば済む。
…………
殲滅だけを目的とすれば上策。
豊な自然を思えば下策。
下手をすれば
山一つ失うどころでは
済まなくなる。
なるほど。
で、他に何かあるのか?
もう一つは、
敗走を装って
あの細い山道に敵を引き込む。
その後に伏兵で四方から
包囲するなんてのはどうだ?
へぇ~、
いっぱしな事言うねぇ。
それこそ下策だ。
やつらはこの地形を
熟知しているに違いない。
そう易々と
引っかかってくれんぞ。
ギュダの言葉は
ウルの戦術を否定するものだった。
しかし、その否定は現実的なものであり
ウル個人を否定するものではなかった。
ウルはわざとギュダから
目を逸らすように視線を移す。
視線の先はレジーナ。
だが言葉を内に抱えるように
口を噤(ツグ)んでいた。
私が君に求めているのは
誰一人命を落とさない策だ。
君はその策を
頭に浮かべながら
何故口にせぬ?
オレの頭を覗いたような
口ぶりだな。
誰も死なないなら
それ以上はないだろ?
何故言わないんだ?
…………
何も気にするな。
自分の頭から出てきたまま
申してみよ。
……穴倉の外から
賊の頭が出てくるように
挑発をすればいい。
おおー、
それでそいつを
刈り取るって寸法か。
そんなものは無視されれば終りだ。
更に出口を包囲したとしても、
隠し通路などの逃げ道くらい
用意しているだろう。
ならばどうすればよい?
小娘が挑発すればよし。
単純だが効果抜群だ。
オッケ~♪
なりませぬ!
姫を矢面に立たせようなどと
口が裂けても言えぬ、
いや考える事すら駄目だ。
危険です!!
わざわざこのような策を
取る必要はございません。
私が考えた策……
却下ぁーー!!
ギュダの策を聞かぬまま
レジーナは一人飛び出す。
直ぐに後を追おうとするギュダ達を確認し
レジーナは言い放つ。
この策は小娘が一人で
挑発する事に意味がある!
何人たりとも追走する事は
まかりならん!!
あちゃぁ~
今回暇かも。
マジでやるのか?
一人でも動けば
乱戦になって
両軍に多大な被害が出るぞ!?
姫、お考え直し……
全軍待機!!
絶対に動いては
ならんぞ!!
名も無き兵士の選択肢
1、姫の元に向かう
2、待機
コメント欄に数字と名前を入れて
頂ければO.K.です。
※注意:今回は途中参加なしになります。
あと、アイテム使用なしです。
更に今回の選択は回答変更ありです。
一番最後にコメントしたものが
採用になります。
仲間の意見が気になる方は
諫めるも良し!
一緒に命令無視も良し!
いや、やっぱり空気を読んで
全軍待機を目指すべきだと思いますw
喧嘩だけはしないように
諸意見が飛び交えば最高です。
採用されるかどうかは不明ですが、
詳細を入れて頂いても結構です。
もちろん、感想・応援のコメントも
大歓迎です♪
選択期限は
2018/4/13(金)の21:00まで
とさせていただきます。
沢山のご参加、心待ちにしております。
ルーチェ [2]待機します。
レジーナ姫をお守りしたいところですが、どんくさいので反対に迷惑かけそうなので...
レジーナ姫、カッコよすぎ..(//∇//)
ベッチーは「2」です。誰も犠牲にしないという姫様の作戦の行方を見守らねばなりません。ん?見えないなあ。(ちょっと前に)んん?見えないなあ………(もうちょい前)……んんん?(略)
ズーノ・Y「2」「え……いや、私は手柄を独り占めしたくt……ゲフンゲフン……姫の忠実なる部下でして!ですので、なんとしてもペルペーンを止めたく……。あ、ココよ、そなたも行くというのか!ぬぬぬ……。」
グーリン(2)待機です。
姫を一人にするのはとても心配ですが私如きがお供では足手まといになってしまいそうなので!
いつでも飛び出せるよう馬の手入れを念入りにします。
本音が零れてますよぉ~。
しかも後一日ですよぉ~、説得が成功するでしょうか。ってか、ここに訪れて読んでもらえてるのでしょうかw
コメント欄の増加具合で気付きやすくなるかも。何かしらのリターンがあれば盛り上がりそうですね。
ベッチー、前に来て、姫様に追随する数人が見えます。むむ。むむむむ。
姫様が一人でないとあれば、相手が示談に応じず、最悪取り囲まれてしまう危険もあるのでは。
ならば手勢があるほどマシ?
場合によっては吟遊詩人とごまかすべく、マリンバ携え滑り込み前進します。
【1】変更!
テオフィルス
(命令とあらば待機するしかないが、お一人での行動など危険では……?
お!?
意外にも命令を無視し姫をお守りしようとする兵が居るではないか!
ならば……)
『2』
(私は命令を守る!!!)
ズィルバー
姫様の行方を聞き、状況を把握。どうやら複数人が命令に背き姫様の下へ向かっているようだ。彼らははるか前方に見え、止めることはできそうにない。一人を切欠に動くのならば多いほうが良いのでは?
1に変更します。