一行がナンテユーノ教授に促されて席に着くと、テーブルの上には豪華なごちそうが所狭しと並んでいた!

安見

おおっ!これはうまそう!

料理はたくさんありますので、無くなったら遠慮お申し付けください

ナンテユーノ教授

ハハハ、遠慮しないでどんどん食べなさい!何しろ今日はお祝いだからね!

スカーレット

お祝いということはついに『真正奥義書』の秘密が・・・

シアン

ホントですか!早く教えてくださいよ。

ナンテユーノ教授

まあ慌てるな!私が20年かかった問題だ!そんなにすぐに理解できるようなもんじゃない

マリア

確かにそれもそうですね!

ナンテユーノ教授

明日、丸一日かけてゆっくり説明しよう。そうすれば君たちにも分かるはずだ!

キャナリー

わあ、先生の授業なんて久しぶり!ワクワクするわ!

カスタネット

そうと決まれば今日は心置きなくごちそうを食べつくせるな!

安見

ちゃんと俺の分は残しておけよ!

マゼンタ

あれ?先生どうしたんですか?何か心配ごとですか?

ナンテユーノ教授

いや、実はな・・・

マリア

気になるわ!もったいぶらずに教えてくださいよ!

ナンテユーノ教授

そ、そうだな・・・

ナンテユーノ教授は、ポケットから黒い封筒を取り出した!

安見

な、何ですか!これ?

スカーレット

気味が悪いわ・・・

ナンテユーノ教授

脅迫状だよ・・・

シアン

脅迫状?

ナンテユーノ教授

『黄金の夜明け団』を名乗る者から『真正奥義書』の秘密を守れと・・・

カスタネット

そんなバカな・・・200年も昔の秘密結社が現代に存在するわけがない!

マリア

誰かのイタズラに違いないわ!

ナンテユーノ教授

確かに・・・学会じゃ、一介の教師に過ぎない私が、あれこれ研究するのをよく思わない輩も多いからなあ・・・

ナンテユーノ教授

まあ、気にする程のことでもないな!

124.トロロ島の殺人 (その3)

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