ナンテユーノ教授の屋敷には、シアンとマゼンタの他にも教授の教え子だった者たちがいた!!
ナンテユーノ教授の屋敷には、シアンとマゼンタの他にも教授の教え子だった者たちがいた!!
スカーレットよ!
キャナリーだよっ!!
カスタネットだ!
こんなにたくさん生徒が屋敷に招かれていたのか?
いったいどういうこと?
あれぇ?あんた達まだ聞いてないの?
ナンテユーノ先生がついに『真正奥義書』の秘密を説いたんですよ!
ええっ!本当!?
なんだよその『真正奥義書』って・・・
ナンテユーノ教授は普段は古典文学を教えているけど、本来の専攻は近代魔術史。特に近世の秘密結社や魔術組織については、世界的な権威よ。
『真正奥義書』は、1888年にロンドンで結成された秘密結社『黄金の夜明け団』が作成した地獄の悪魔を呼び出す黒魔術の本のこと・・・
長く謎だった悪魔の呼び出し方が分かれば、この分野の研究が大きく進むのは間違いないわ!
なるほど!そうだったのか!さすがに俺の指導教授だけはあるな!
夕食のときにでも詳しい説明があるはずだ
久しぶりに先生にお会いできるのは楽しみね!
お食事の用意ができましたよ!!
メイドさんの案内で一行がダイニングに進むと、豪華な夕食の並ぶ席の中央に、穏やかな顔の初老の紳士が座っていた。ナンテユーノ教授だ!
みんな、久しぶりだね!
先生!お久しぶりです!