それは、とある午後の授業中のこと――
それは、とある午後の授業中のこと――
午後の授業は眠くなるなあ・・・
あと30分だろ!我慢しろよ・・・
そこ!黙らないと剝製にして昇降口に飾るわよ!!
ご、ごめんなさいっ!!
うちの担任の言うことは脅しじゃないからなあ・・・
と、大田先生の説教でクラスの雰囲気が引き締まったまさにそのとき――
な、なんだこの爆音は!!
ヘリコプター??
オスプレイがあんなに低空を飛んでる!!
もしかして、校庭に着陸するつもりじゃ・・・
小林の予想通り、オスプレイはトロロ学園の校庭に着陸した――
そして、機内から怪しげな白人男性が降りてきて――
コンニチハ!波見馬サンイマスカ?
はい・・・私ですけど・・・
昨日ゴ注文ノ先行者ロボ3トン、オ届ケニ来マシタ!!
さ、3トン・・・!!
先行者ロボ
私、うちのお店のディスプレイ用に3体だけ注文したつもりだったんですけど・・・
NO!!ウチハ卸シ専門ネ!注文トン単位ダケヨ!!
さ、3トンって!!
何体分になるんだよ!!
1万体デ5億円ニナリマス!
ご、5億円!!
そんなの無理・・・。注文取り消します!!
FUCK! NO RETURN OK!
返セナイナラ、アラブデ一生、大富豪ノメイドニ成ッテモライマス!!
えええっ!!
え、う・・・嘘でしょ・・・
ちょっと!!今はまだ授業中よ!!
波見馬さん、今、払えないんだったら、とりあえず金田君にでも立て替えてもらいなさいよ!
バイト代が出てから、金田君に返せばいいでしょ!
そうだ!!うちのクラスには金田がいるんだ!
5億円立替えろって・・・いくらなんでもムチャぶりすぎだろ・・・
え、ぼ、僕が立て替えるんですか・・・!?
いくら金田君でもそんなお金は・・・
うるさいわね!!私は授業の邪魔されんのが大嫌いなの!!
それとも、二人とも昇降口の剥製になりたいの?
わ、分りました・・・カード払いで・・・
OK! 毎度アリ!! オオキニデス!
カード決済を済ませると、怪しげな白人男性は、校庭に積んでいた大量の木箱を残し、満足そうに帰っていった――
とりあえずこの場は収まったけど・・・
これは大変なことになったぞ!!