都 大樹

藤峰!!

駅に着く。視界の先に、藤峰が膝をついて座り込んでいた。

僕の声に顔を上げる。こちらを見る目が見開く。

都 大樹

どうしたんだ。一体誰が?

藤峰 明人

動くな! お前は、一体どっちだ?

都 大樹

何を言ってるんだよ藤峰。僕だよ、都大樹だ

藤峰 明人

俺はもうお前を信じられない。来るなら、手加減はしないぞ

都 大樹

だから何があったんだよ

様子がおかしい藤峰に近づく。

藤峰 明人

来るなあ!!

勢いよく振った右手から、血が飛び散る。

黒須 美幸

怪我を、しているようですね?

都 大樹

うん。さっきの電話の時、誰かにやられたんだ

唐突に、僕の体が何かに吹き飛ばされた。

黒須 美幸

先輩!?

黒須の声に、身体の上に乗る何かをどけて起き上がる。

そして、僕は見た。

都 大樹

お、お前は誰だ? どうして、こんな所に・・・

困惑して黒須と藤峰の方を見る。だけど二人とも、口を開けたまま固まっていた。

もう一度、僕の目の前に佇むその男に視線を戻す。

都 大樹

僕は都大樹だ。正体を現せ、偽物め

僕の目の前で、僕と同じ姿かたちをしたソイツはそう言った。

* * * * *

こんにちは。ご覧頂きありがとうございます。

さてさて、最大の偽物、自分と同じ姿をした誰か、が出てきました。誰が本物で、誰が偽物か分かるのは、当の本人だけ。

それを伝えるために、都大樹(主人公です)くんは一体どうするのでしょうか?

By the way.

話は変わりますが、コミコ内で連載している『君の記憶』を見た方はいるでしょうか?
いたならば嬉しい限りです。

ストリエが終わった後でも、そちらでとあるミス研は続けたいと思ってます。11月に入ったら、とりあえず1話からリメイクしながら連載するつもりです。

また連絡しますが、他にも連載希望の作品がありましたら、ご報告下さると幸いです。

それでは、今回はこの辺りで失礼します(*- -)(*_ _)ペコリ

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