物事は始めが肝心だ。
物事は始めが肝心だ。
ゲームを始めるのも、職業やステータスの割り振りが、その後のストーリーを左右する。
論文を書く際も、まず研究テーマを決め、話の攻勢を考えなければ話しにならない。
バイトを始めるにも、最初の面接での印象が全てを決める。
だから。神に挑む際も、最初の行動がカギとなるのだ。
さて、エリシア。俺はお前にも期待している。次はお前の番だ。存分に暴れてやれ
もうお兄やんは人使いが荒いんやから。よっし。まあ行ってみよう
言って、彼女は息を吸い、
ロケットランチャー!!
轟音を上げて、出現した謎の物体から、大量のロケットランチャーが炸裂した。
大爆発とともに、城は煙に包まれる。
そろそろ二十秒か。「八咫鏡」
ところでお兄やん。具体的に私は何をすれば?
好きにしてていいぞ。このしりとりを終わらせなければ、武器は無限に出るんだから。ところで、このゲームで出現させたものは、ゲームが終わるとどうなるんだ?
基本的には全部元通りになるよ。だけど、お兄やんは「巨人のボロキレ」を持っていたでしょ? それに入れてれば、ゲームが終わった後に自動的にアイテム登録されて、その後は自分のものとして扱えるよ
へー、そうなのか
もちろん知っていたが。アイテムを確認した際、説明に「この袋に入れたものは全て自分のアイテムとして使用できる。ただし、持ち主のないアイテムに限る」とあったから。
その時はこんなしりとりがあると知らずに、使えないと思っていたが、いやいや。なんとも素晴らしいアイテムだよ。
俺はそのボロキレをエリシアに見せびらかし、そっと囁く。
だったら、ありったけの食い物をこの中に入れていれば、その後も食べられるってことだよな?
お、お兄様!! 一生ついて行きます!
いきなり抱き着いて来て、ペットみたいだった。まあ、これで俺に協力してくれる人員、一人目確保だ。
そろそろ煙も晴れる頃だ。どれ、神の姿を拝むとしよう
向こうに見える人影。男か女化も分からないそれを見据えて、俺は装備を固める。
神宿しの腕輪を左腕にはめ。
神葬のペンダントを首からぶら下げ。
雷撃の剣を右手に掴み。
さあ、エリシア。神へのご挨拶と行こうじゃないか!!
そして、エリシアも叫んだ。
みかん!!
・・・
煙が消え、天空の城も消え、人影も消え。
俺たちは彼女の家に戻っていた。
右腕に巻かれた時計のようなものに、通知が来る。
アルティメット
しりとり終了
勝者・里宮一真
・・・エリシア
何でしょう
押し黙る彼女に、俺は言った。
取り敢えず、俺の下僕な?
一真は下僕を
手に入れた。
そんな~~~
優利さん、コメントありがとうございます!!!
やはり天才の傍には、こんな抜けた子が必要ですよね(。-∀-)ニヒ♪
これからも何かと面倒をかけるかもです…