小林

オレ、今朝、部室で大田先生に遭遇して、「忘れ物?」って聞かれたから・・・

小林

部室に焼肉弁当隠してるところです!

小林

って言ったんだ!

安見

なんだそれ!それだったら初めから大田先生が犯人に決まってるじゃないか!

小林

まさか、現役教師が生徒に盗みをさせるなんて!

大田先生

フフ・・・いいこと、教師ってものはね。学級運営のためならなんだってやるものよ!

安見

ど、どういうことですかっ!

篠崎

先生・・・もういいですっ!

安見

篠崎!これは!

篠崎

わ、私が悪いんですっ・・・。小林君、ごめんなさい!

小林

別にいいよ、でもワケを聞かせてもらおうか?

安見

いいワケねえだろ!どんだけ美女に弱いんだ!小林!

篠崎

わ、私・・・話すの得意じゃなくて・・・転校してから、なかなかクラスに友達出来なくて・・・

篠崎

でも、ミステリー小説読んだりするのは好きだから、探偵部に興味はあって・・・

篠崎

だけど、今から入部したいなんて言い出しにくくて・・・それで、大田先生に相談したら・・・

篠崎

そういうときは事件を起こせ!って言うから・・・

安見

なんじゃそりゃ~!

小林

それでオレの弁当を盗んだのか・・・

大田先生

ハハハ、まあいいでしょ!もう済んだこと!

安見

良くねえって

小林

なるほど。そんな事情があったなんて!

大田先生

とにかく!今日から篠崎さんも探偵部の一員だから!みんな仲良くしてあげてね!

小林

それなら仕方ない。その弁当は入部のお祝いってことにしましょう!

安見

なんてこった!完全に文句を言い出せる雰囲気じゃなくなっとる!

明智

あっ、大田先生に篠崎さ~ん!

花咲

安見先輩と小林先輩も!みんなそろってどうしたんですか~!

大田先生

あ、あなた達ちょうどいいところに!今日からもう一人、探偵部に仲間が加わります

篠崎

し・・・篠崎です。よろしくおねがいします・・・!

明智

やったぁ!篠崎さんも入部するんだ!よろしくね~!

花咲

よろしくお願いします!篠崎先輩~!

篠崎

あ、ありがとう・・・

安見

ハハ・・・参ったなあ、こりゃ

こうして、安見達の昼休みと引き換えに、無事に事件は解決し、探偵部にも新しい仲間が加わったのであった!

3.特製松阪牛弁当盗難事件 (その3)

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