≪能力庁≫によって定められた「能力基準」を突破した『超能力者』と、突破できなかった『無能力者』が存在する世界。あらゆる特権を持つ『超能力者』となにもかもが格下だと虐げられる『無能力者』。しかし、そんな『無能力者』の救世主的な民間企業が存在した。
ある日、天使が舞い降り、ラッパを吹き鳴らした。そこには、天空から大地が降り立ち、そこから湧く魔物に住人は蹂躙された。それから数年。人類試練(ダンジョン)は降り注ぎ続けていた。七つある最高ランクⅩのダンジョンのうちの一つ、第二人類試練は日本、静岡にあった。そこを七百人の犠牲を出しつつも、たった一人で攻略し、生還した少年の物語。