ソニアさんは地の欠片の扱いを
僕に決めてほしいと語った。

それってどういう意味なんだろう?
 
 

ソニア

欠片はその属性の者のみ
扱うことが出来る。
無属性の者は
どの欠片も扱えるけど。

ソニア

つまり今後、
様々な世界へ行って
その力を有効に使うなら
無属性である私やトーヤ、
カレンが持っているのが
好ましいということね。

トーヤ

そっか、例えばルシードは
地の欠片を扱えるけど
ほかの世界には
行けないわけですもんね。

ルシード

うーん、残念だな。

ソニア

それと大事なことが
もうひとつ。
強大な力は諸刃の剣。
力を集約しすぎると
精神と肉体が耐えらず
消滅する。

ソニア

トーヤとカレンは
それぞれ3つが限界かな。
私は全部持っても
大丈夫だけど!

トーヤ

ははは……。

 
 
ソニアさんの自画自賛。
でもあんなに強大な力を集約しても
大丈夫だなんて確かにすごい。

もし敵に回ったらと思うと恐ろしいよ。
 
 

ソニア

で、地の欠片は
誰が持つ?
トーヤが決めて。

トーヤ

えっ?

ソニア

途中で持ち替えることも
出来るから、
あまり深く考えなくても
大丈夫だよ。

カレン

それなら
トーヤが持ったら?

エルム

僕も賛成です。
全体の戦力アップに
なりますよ。

ルシード

それで
いいんじゃないか?

トーヤ

分かりました。
では、地の欠片は
僕が持ちます。

ソニア

よし、決まり。
今後のさらなる活躍に
期待してますぞっ♪

 
 
こうして僕は地の欠片を受け取った。

現時点で分かっている地の欠片の力は
石化能力だけ。
でもほかにも『地』に関する
様々な力が使えそうだ。


タイミングを見て
色々と試していこうかな。
もっと有効に使えれば様々な場面で
役に立ちそうだし。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それから時間が経過し。
僕たちは元の世界へ戻ることとなった。
地の欠片を一時的にソニアさんへ渡し、
元の世界へのゲートを開いてもらう。

そして見送りにはフィッチさんと
ティアナさんが来てくれている。
 
 

トーヤ

ティアナさん、
絶対にまた
会いましょう。

ティアナ

えぇ。
お互いに成長した姿を
見せ合いましょうね。

ティアナ

カレン、ルシード、
エルム、ソニア。
みんなも元気でね。

カレン

はいっ!

ルシード

またなっ!

エルム

どうかお元気で。

ソニア

じゃーねー。

族長フィッチ

ティアナのことは
任せておけ。

トーヤ

フィッチさん、
よろしく
お願いいたします。

族長フィッチ

うむ、任された。

 
 
こうして僕たちは
フィッチさんとティアナさんに
別れを告げ
ゲートを通り抜ける。

そして元の世界にある隔世の門へと
戻ってきたのだった。
 




~地の世界編・終わり~
 
 

 
 
 
もう少しだけ続く!
 

第333幕 さようなら、地の世界!

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