皇帝やテムートの野望を打ち砕き、
地の世界にとりあえずの平穏が訪れた。
そのニュースは数日のうちに
地の世界の隅々まで行き届き、
暫定的に僕たちや地竜、シーフギルドが
政治を主導することになった。
ま、僕たちは政治なんて出来ないから
実質はフィッチさんやシーフギルドが
色々とやってくれているけど。
女王様やノーサスさん、クリスさん、
マイルさんあたりがいてくれたら
良かったんだけどね。
だから僕たちは元の世界へ戻るまでの
短い間だけど、
監査役みたいな感じで
政治に関わることになったのだった。
そしてテムートを倒してから
1週間ほどが経過したころ、
僕は城内に割り当てられた
フィッチさんの部屋へやってきた。
それはとある目的があったからで――。