参加型協力脱出ゲーム

~閉ざされた館~

 意識が覚めた。

 自分の部屋じゃない。それだけが真っ先に理解出来た。肌に触れる空気の感触で分かる。自分の寝室はこんなに暖かくない。一体どこだ。



 目を開く直前、ものの数秒で日常ではないと気付いていた。

 火……いや、暖炉だ。暖かかったのはこの暖炉か。

 どこだここは?

 こんな所へ来た覚えはない。そもそも自分は何をしていたのかすらも思い出せない。



 確かなことは、この随分と広い暖炉のある部屋に、自分以外にも見知らぬ人間がいるということ。振舞いからして誰も事情を理解していないようだ。




「起きろ」




 最初に聞こえてきたのは、女にしては低い声だった。居合わせた全員が、声の主の方へ振り向いた。

 全身白い衣装の女が長剣を構えて立っていた。全員が事態を理解出来ないのは当然で、出来る事は女の言葉を待つだけだった。



「自分は白の処刑人。貴様等はこの閉ざされた館に囚われた。鐘が六つ鳴る迄にこの館から出ねば、この剣の錆になる」



 あまりの突飛な話に、周囲の知らぬ者同士が顔を見合わせる。深刻な内容なはずだが、非現実すぎて笑いが込み上げてくる者もいる。

 自然と多方から呆れた言葉や疑問が口を突く。怒りを覚えた者で罵詈雑言飛ばす者もいた。

 白の処刑人と名乗ったこの女は、最初の言葉を言い終えてからは、どの言葉にもまったく何の反応も示さないでいる。その無言と女の冷たい眼は、どんな言葉よりも圧力を感じ、暴力的なものを感じさせた。



 実際、女に掴み掛かろうとした者もいたが、部屋の中で間違いなく一番屈強そうな男にも関わらず直ぐに大人しくなった。きっと同じような雰囲気を覚えたのであろう。


 それに白の処刑人と名乗るだけあって、そもそも長剣を所持している。話が本当なら幾ら力に勝る男であろうと、戦闘力は遥かに相手の方が上だ。






 様々な推測が頭を通り過ぎていき、ますます良からぬ事態に陥っていると自覚せざるを得なくなってきた。

 どこからか何かの音が聞こえてきた。



 ……いや、鐘だ。白の処刑人が語った数少ない言葉。『鐘が六つ鳴る迄』の一つ目。つまり、始まったということか?




 全員、流石に察していた。これは冗談でも何でもない。手掛かりなんて何もなかったが、兎にも角にもタイムリミットがあるのは間違いない。直ぐにでも脱出を開始しなければ、本当に身の安全を保障出来ない。


 そして……『閉ざされた館』と白の処刑人は言った。それはつまり……普通に歩いていき玄関から出て行ける。そんな甘い話はないということだ。急がなければいけないが、注意深くなければならないことは推測できる。

 何が必要で、どこに脱出のヒントがあるかを考え進まなければいけないだろう――――

始めに、

この話を読み進めて頂き

ありがとうございます。



この話は

タイトルに記されているとおり

参加型の

協力脱出ゲームです。



ずばり

テストプレイをする時間がないので

難易度は分かりません。

参加人数すらも

分からないという部分もありますが

感覚的に言うと

難しいかもしれません。

(ストリエクローズまでの時間が

限られているということもあります)



ですが、

進行具合を見て

ヒント機能を活かすつもりなので

なんとかなるかと考えています。



折角なので

気軽に参加頂ければ

ストリエ民にとって

共同で楽しめる場になるかと思い

作らせてもらいました。



是非是非参加の程

よろしくお願いします♪

~ルール説明~




まずは参加表明して頂きます。

この話のコメント欄に

ハンドルネームを決め

(ゲーム内で使用されるプレイヤー名)

能力(後述)選択して

コメント欄に記入願います。



よろしければ

シリアスな話になるはずなので、



スナックぴろぴろ

うずら・M・タマゴ=サンダース

おいとまシマース

アルカリ電池マン



などの

緊張感に欠ける名前や

長い名前はなしとします。



いや、

もうやはり統一感もほしいので



勝也

キョウコ

楠木

結城

レナード



などの単純な名前としますw





もう一つ選ぶのは

センスと呼ばれる才能・能力です。

能力の詳細は明かせませんが

適当に以下の中から

一つお選びください。

◆ 夜目
◆ 器用な指先
◆ 薬学
◆ 才能識別
◆ トラブルメーカー

始まる前にして頂くのは

以上の二つです。






次はゲーム内行動についてです。



館内は、様々な部屋があり

部屋の中には色々な

脱出の手掛かりになるものがあります。



以下行動可能な一覧。

◆ 室内調査
 現在居る部屋の調査。

◆ スポット調査
 部屋内にある調査可能な個所を調査。

◆ アイテム調査
 所持アイテムを調査。

◆ アイテム使用
 所持アイテムを対称を決め使用。

◆ センス使用
 センスと呼ばれる能力を対称を決め使用。

◆ 手番スキップ
 任意の回数手番を放棄する。

以上の項目から

一話ごとに一人につき

3回まで行動を決めるだけです。

(参加人数によって回数は増減します)



加えて言うと

一話につき一度

部屋移動が可能です。






ごちゃごちゃ書きましたが、

話が進むと色んな情報が得られるので



例1)

キッチンに移動

煮えたぎる鍋をスポット調査

半分かじられた鮮魚をスポット調査

所持アイテム・マッチを調査



例2)

客室に移動

ベッドの下をスポット調査

センス・第六感を開かない窓に使用

真っ赤な液体を自分に使用



例3)

もう一度室内調査

テラスに移動

室内調査

手番スキップ





ってな感じです。

下地の文がないから

分かりにくいですが

話を読めば雰囲気や

それとないヒントはあります。



例3は特殊で、

初めて行く部屋は移動前に

調査可能なスポットは不明なので

連続で行動するなら

移動後はスポット調査は出来ません。






まぁ参加してみれば

徐々に分かります。

途中参加もありとしますが

脱出貢献度という

点数もあるので

最初からの参加が有利になので

あしからずで~す。

レジーナ姫のように

途中脱落はないので

その点は安心かもですね(^▽^)



ここのコメント欄で

参加表明以外に質問・意気込み(w)

何でも受け付けていますので、

是非是非参加してやってください♪

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