皇帝の間の奥には
地下へと続く階段があって
僕たちはそこを下っていった。
自然の岩をくりぬいて
作られたその階段は
まるで地の底まで続いているかのような
雰囲気がある。
やがてその階段が終わると、
その先にある洞窟のような通路を進み、
僕たちはホールのような
広い場所へと到達した。
地面には巨大な魔方陣が描かれ、
正面には祭壇のようなものがある。
その祭壇の前では
敵の親玉らしき存在が
不敵な笑みを浮かべて
僕たちの到着を
待ち受けていたかのようだった。
逃げる素振りを全く見せていないとは、
かえって不気味だな……。