僕たちの前に現れたのは
アンデッドと自動人形を組み合わせた
ハイブリッドタイプのモンスターだった。
広義ではキメラの一種に入るらしいけど
強さや特徴は全く分からない。
ただひとつ言えることは、
とんでもなく厄介な相手だということ。
圧倒的な強さを誇り、
いつもはお気楽な感じのソニアさんが
シリアスになっていることから
それを察することが出来る。
僕たちの前に現れたのは
アンデッドと自動人形を組み合わせた
ハイブリッドタイプのモンスターだった。
広義ではキメラの一種に入るらしいけど
強さや特徴は全く分からない。
ただひとつ言えることは、
とんでもなく厄介な相手だということ。
圧倒的な強さを誇り、
いつもはお気楽な感じのソニアさんが
シリアスになっていることから
それを察することが出来る。
この場は私に任せて
トーヤたちは
先に進みなさい。
親玉はここの地下よ。
このフロアの奥に
地下への階段が
あるはずだから。
エネルギーの流れが
そう教えてくれている。
でも……。
地の欠片を持つ者は
強敵だけど
コイツほど厄介じゃ
ないはずよ。
親玉の戦い方は
おそらく素直だと思う。
地の欠片の力に頼った
戦い方をしてくると
思うから。
ということは、
コイツらはそうじゃ
ないんだな?
まぁね。
果たしてこのハイブリッドモンスターは
どんな戦い方をしてくるんだろう?
何が有効で何が無効なのか、
それすらも分からない。
まさか帝都側が
こんな奥の手を用意していたとは……。
もう少し情報があれば
対策の立てようもあったんだろうけど。
……待てよ?
だとするとこれは
何かおかしい……。
まさか……。
トーヤ、
そんなに深刻そうな顔で
考え込まないでよ。
えっ?
あ、あぁ……。
僕はとりあえずこの場は
笑って誤魔化した。
考え込んでいた内容については
今は黙っておこう。
みんなを混乱させてしまう
可能性が高いから。
でもあとでキッチリとケリを付けるぞ。
もちろん、
絶対に負けないけどね?
実力は私の方が
圧倒的に上だから。
その言葉、
本当ですよね?
モチのロンよっ♪
みんな、この場は
ソニアさんに任せて
僕たちは
親玉を倒しに行こう。
トーヤ、いいの?
足手まといには
なりたくないから。
きっとそういう
相手なんだよ。
さすがトーヤ。
鋭いわね。
ほら、早く行きなさい。
ソニアさん、
どうかご無事で。
油断だけは
しないでくださいよ?
分かってる。
そもそも油断出来る
相手じゃないしね。
一応、回復薬をいくつか
置いていきます。
サンキュっ♪
僕は荷物の中から体力回復薬と
魔法力回復薬をいくつか出して
ソニアさんに渡した。
そしてハイブリッドモンスターを
牽制しながらその場をやり過ごし、
ソニアさんを残して
僕たちは城の奥へと進んだのだった。
次回へ続く!