僕たちは帝都へ向けて出撃した。
そして地竜の集落を出てから数分で
帝都へと迫る。

歩いたら数日はかかる距離を
この一瞬で着けてしまうなんて
ドラゴンの飛行能力には恐れ入るなぁ。
 
 

族長フィッチ

む、早速
お出ましのようだぞ。

トーヤ

え?

 
 
 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
 
 
 
 
僕たちの接近を察知したのか、
帝都の奥から
たくさんの兵士やモンスター、
大砲などの兵器が繰り出されてくる。

今にも攻撃をしてきそうだ。
 
 

 
 
 
 
 

族長フィッチ

皆の者、かかれっ!

 
 
 
 
 

 
 
フィッチさんの号令で、
ドラゴンたちは一斉に高度を下げ、
その勢いのままに着地をすると
帝都の出入口へと突進していった。

そしてゴーレムたちと激突する。


僕たちは上空を旋回しながら
その様子を見守り、
帝都突入のタイミングを計る。
 
 

ルシード

スゲェ迫力だな。
二度と見られないぜ、
ゴーレムとドラゴンの
激突なんてよ。

族長フィッチ

今回限りに
してほしいものだ。
こんなことない方が
良いのだから。

ルシード

平和主義者なんだな?

ティアナ

不必要な戦いは誰だって
したくないでしょ。

ルシード

まぁ、
そりゃそうだな。

トーヤ

ミドルさんたちは
どうしているかな?
そろそろ作戦を
開始する時刻だけど。

エルム

やってくれて
いるでしょう。
僕たちとしては
信じるしかありません。

トーヤ

だね。

ソニア

大丈夫よ。
彼らが失敗しても
いざとなったら
私に任せてくれればっ♪

カレン

やり過ぎには
気をつけてくださいね。

ソニア

あらっ、カレンちゃん。
手厳しいわねぇ。

トーヤ

やれやれ……。

族長フィッチ

お喋りはここまでだ。
突入するぞ。
振り落とされぬようにな。

 
 
僕たちはフィッチさんの背中に
さらに強くしがみついた。

ウロコがうまい具合に
掴みやすくなっているから
これならちょっとやそっとの動きにも
耐えられそうだ。

目が回ったり
乗り物酔いをする可能性はあるけれど。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フィッチさんは一気に高度を下げ、
低空飛行で帝都の狭い出入口を
通過していった。


周りには戦闘を続けるドラゴンたちと
ゴーレムがいる。

その周りに兵士たちがいるけど
激突の現場には近付きがたいみたいで、
フリーになっているドラゴンと
仕方なく戦っている感じ。



まー、ドラゴンが圧倒するだろうけど
対ドラゴン用の武具を装備した
兵士の集団や
腕の立つ騎士なんかが相手になったら
苦戦する可能性はあるかも。

そんな中を僕たちがすり抜けていき、
たまに飛んでくる矢や攻撃魔法は
ティアナさんが対処してくれている。
 
 

ティアナ

…………。

族長フィッチ

…………。

 
 
さすがドラゴンマスター。
不安定な足場なのに
大地に立っているかのような
バランス感覚。

それになんとなくだけど
フィッチさんとの呼吸が
リンクしているかのような。



さすがに一心同体とまではいかないけど
それぞれの攻撃も回避も防御も
しっかりと連携がとれている。

特にティアナさんは落ち着きがあって
的確に行動を選択している感じ。
今までみたいに
勢い任せの攻撃一辺倒じゃない。




ティアナさん、
この数日の短い時間で今まで以上に
頼もしくなったなぁ。

 

 
 
 
次回へ続く!
 

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