僕にとっての地獄のような時間は
その後も続いた。
数十年くらい
経過したのではないかというくらい
果てしなさを感じる時間。
激痛が全身と精神を襲い続ける。
心が狂ってしまうのではないか
という瞬間もあったけど、
そばにカレンがいてくれて、
その気配や匂い、温もり、想いが
確かに感じられたから僕はがんばれた。
でも僕の姿を見せることで
彼女にもツライ想いを
させちゃっただろうし
泣いているみたいだったから
それは悪かったなと思う。
そしてついに僕は攻撃を耐え抜き、
フィッチさんとの約束を果たした。