セーラさんの研究室へ行くと、
属性を判定する道具が
ちょうど完成したところだった。
見た目は普通の眼鏡のような感じ。
僕はそれを受け取って使ってみる。
セーラさんの研究室へ行くと、
属性を判定する道具が
ちょうど完成したところだった。
見た目は普通の眼鏡のような感じ。
僕はそれを受け取って使ってみる。
どれどれ。
僕は試しにセーラさんを見てみた。
するとセーラさんの頭上に
『天』の表示が浮かんでいる。
セーラさん、
『天』の表示が見えます。
天
良かった。
さっき鏡で私を見て
確認したのと
同じですねぇ。
天
最終的にはソニアさんに
確認してもらって
間違いがなければ
成功ですねぇ。
ねぇねぇ、私たちも
試してみてよ。
あ、うん。
次にカレンたちも見てみると、
カレンは表示がなく、
これが無属性ということらしい。
ライカさんは『光』
ティアナさんとエルムは『地』という
表示が浮かんでいた。
なるほど、ライカさんが魔族なのに
光系の魔法が得意なのは
属性が光だからなのかもなぁ。
カレンは無属性で、
ライカさんは光属性、
ティアナさんとエルムは
地属性みたいです。
へぇ~。
私は光属性なんですね。
私とエルムは
同じ地属性なんだ。
ということは、
一緒に旅へ行くことに
なりそうですね。
そっか、そうかも。
よろしくね。
こちらこそ。
早速、同じパーティになりそうな
エルムとティアナさんはガッチリと
握手をしていた。
同じ属性だと気が合うというのは
まんざら嘘でもないかもな。
あとはこれを
量産するだけですね。
でもその前に
セーラさんは少し
休んでください。
疲労に関しては
薬でのドーピングより
睡眠や休息、自然治癒を
優先する方がいいしね。
はいですぅ。
セーラさんは大きなアクビをしながら
近くの椅子に座り、
机に突っ伏して眠ってしまった。
睡眠をほとんどとらずに
研究していたから
やっぱり相当疲れてたんだなぁ。
じゃ、この道具は
僕たちが
女王様のところへ
持っていこう。
では、私がセーラさんを
診ておきます。
私も手伝うわ。
じゃ、お願いします。
カレン、エルム、
女王様のところへ行こう。
うんっ!
はいっ!
こうして僕たちはキングスキャンターを
女王様のところへ持っていき、
状況を報告したのだった。
もうすぐ冒険へ出発ってことに
なるんだなぁ……。
次回へ続く!