結果的に出来ない事ばかり。出来る事が一つ増えたら出来なくなる事が三つ以上増えているのではないか?そんな気がしていた。
そんな自分に自信なんて持てる訳が無い。自分は駄目人間だ、出来ない奴だ。そう思うのに時間は必要なかった。
そんな自分ごときに一生懸命指導してくれている先輩が居る。
それが申し訳なくて、恥ずかしかった。
自分のせいで先輩に要らない苦労をさせる事になっている……そんな気がしていた。
そんな中で勤務する日々。勤務中は先輩に申し訳無い気持ちと罪悪感で一杯になり、終業後自宅に帰ったら疲れて眠る。そうして変な時間に起きる。
そうして心労が重なった結果だろうか。
気付いたら布団に入っても眠れなくなって、一時間も寝ずに出勤なんて普通だった。
そうして更に疲れた結果だろうか。食欲が日に日に無くなっていった。
食事を摂ろうとすると吐くのでは無いか?という恐怖感に支配された。
少しずつ少しずつ……翌朝が来るのが怖くなっていった。
夕飯の時間が来る夕方も……恐ろしく思うようになっていった。
それでも朝が来るといつも思う事は決まっている。