ギーマ老師の話によると、
カレンを元の姿に戻す薬があって、
それを僕に教えてくれるという。

でもその薬を使う前に
やらなきゃいけないことがあるらしい。


それに関わるのがサキュバスのエーデル。
どういうことなんだろう?
 
 

ギーマ

話に入ってくるのが
少し早ぇーよ。
フライングすんな。

エーデル

だってだってぇ、
なかなか
私の話が出なくて
寂しかったんだもん。

ギーマ

ったく……。

クロード

で、カレン様を
元に戻す薬というのは
どういうものなのです?

ギーマ

それは細胞の復元薬って
感じなんだ。

ライカ

細胞の復元薬?

ギーマ

お前ら、
細胞は一定の速さで
更新されていくのは
知っているか?

ビセット

代謝のことですか?

ギーマ

そうだ。この薬は
代謝を一時的に停止させ、
とある時点の状態に
戻す効果がある。

ギーマ

その戻した時点から
代謝を再開させるんだ。

トーヤ

つまりモンスター化する
前の時点に戻して
そこから
代謝をさせるんですね?

ギーマ

そういうことだ。
だから
モンスター化した細胞は
なかったことになる。

 
 
なるほど、そういう原理だったのか。

でも原理は簡単でも、
実際にその効果を出す薬を作るのは
容易じゃない。



基礎理論と応用理論、
有用成分の分析と抽出、
限りない実験――

完成に至るまでに
乗り越えないといけないことは
無数にある。


僕たちはギーマ老師をはじめ、
数多の薬草師、魔術師、錬金術師、
様々な分野の研究者が積み重ねてきた
技術や知識を使わせてもらっている。

僕もみんなの役に立つ薬を
たくさん開発して、
後世へ伝えていかないとな……。
 
 

ギーマ

だがな、
原因は不明だが
記憶や人格に関することは
戻せねぇんだよ。

ギーマ

ま、それはこの薬の
今後の改善点だ。
俺にはそれを完成させる
時間は残されてねぇ
だろうけどな。

アレス

つまりその役割は
トーヤくんに任せる
ということですね。

ギーマ

そういうこった。

トーヤ

分かっています。
研究を続けます。

ギーマ

安易に返事をするな。
薬草師の道は
そんな甘いもんじゃねぇ。

トーヤ

安易じゃないです。
僕にはこの薬の改良版が
どれだけ人の役に立つか
理解しました。

トーヤ

きっとたくさんの人を
救うことができます。
だからこそ完成させたい!
一生をかけるに値する
研究テーマですよ。

ギーマ

……そうか。
ま、がんばれや。

トーヤ

っ!?

 
 
珍しくギーマ老師が僕を励ましてくれた。
それに少し嬉しそうだったような気がする。

不意を衝かれて戸惑っちゃうな……。
 
 

ギーマ

待たせたな。
ここでようやく出番だ、
エーデル。

エーデル

はいなっ♪

 
 
お呼びがかかり、
満面に笑みを浮かべているエーデル。

でも僕には未だに彼女の役割が分からない。


調薬に関して、
何か重要なカギでも握ってるのかな?
 
 

 
 
 
次回へ続く!
 

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