部屋に入ってきたのは
みんなが想像もしない人物だった。
僕だって信じられなくて、
見間違いかと思ったくらいだもん。
まさかあの人が……。
部屋に入ってきたのは
みんなが想像もしない人物だった。
僕だって信じられなくて、
見間違いかと思ったくらいだもん。
まさかあの人が……。
ま、驚くのも
無理はないな。
ご無沙汰だね、諸君。
ノーサス!
魔王様ぁ!
サララ、久しぶりだね。
元気だったかい?
サララはノーサスに駆け寄り、
そのまま抱きついた。
よっぽど嬉しいのか、
泣いて喜んでいる。
彼女にとっては恩人なんだもんね。
そしてノーサスの横には
もうひとりの人物が控えている。
誰なんだろう?
あなたはナリアさん!
……ナリアか。
生きていたのか、
この死に損ないめ。
デリン、相変わらず
口が悪いですね。
少しはサララの素直さを
見習ったらどうです?
どうやらもうひとりはノーサスの
部下っぽい人らしい。
デリンさんと面識があるみたいだ。
でも本当に驚いた。
魔王ノーサスがこの場に現れるなんて。
牢屋から出して大丈夫なの?
――そんな僕の疑問を察するかのように
ノーサスは口を開く。
私は強い者に従う。
それだけのことだ。
それにそもそも私は
女王様の元・四天王の
筆頭でもあるわけだしな。
私はノーサス様の
忠実な部下ですので。
ノーサスとは
使い魔の契約をした。
もはやこいつに
悪さは出来ん。
そういうことだ。
安心したまえ。
ノーサスはそう言っているけど、
やっぱりみんなの表情は硬い。
だってかつては敵対していた相手だもん。
でもそんな重い雰囲気を打ち破って
アレスくんが笑顔で前へ出る。
ノーサス、僕は嬉しいよ。
友達になって
くれるんだね?
相変わらずだな、
勇者殿は。
私に殺されかけたと
いうのに。
それは昔の話だよ。
それに僕はあの時だって
友達になろうって
言っていたじゃないか。
ありがとう、勇者殿。
その優しさに女王様も
デリンも皆も
惹かれたのだろうな。
もちろん私もだ!
あなたへの非礼は
私の全てをもって
償うつもりだ。
アレスくんはノーサスと握手をした。
やっぱりすごいや、アレスくんは。
ノーサスの心まで動かしてしまうなんて。
これなら王都の守りは
心配なかろう?
これ以上なく
心強いですね。
ノーサスよ、
期待しているぞ?
かつてのように、な?
御意。
私も嬉しく思います。
あなた様に再び
お仕えできることを。
ふふ、私に隙あらば
寝首を掻いても良いぞ?
お戯れを……。
これで本当に各グループのメンバーが
確定した。
あとはそれぞれが役割を果たすだけ。
――いよいよ反撃の開始だ!
次回へ続く!