僕たちは4つのグループに分かれて
反転攻勢に出ることになった。
すでに僕を含めた何人かは
所属が決まっている。
残りのみんなはどこに入るのかな?
僕たちは4つのグループに分かれて
反転攻勢に出ることになった。
すでに僕を含めた何人かは
所属が決まっている。
残りのみんなはどこに入るのかな?
平界守備グループは
ボクたちだけで充分だ。
あとは兵を総動員して
守備をする。
ボクたちの世界は
ボクたちの手で
守らなければな。
翼人族の騎士団も
総動員するわ。
平界守備グループは
それで確定でいいでしょう。
そもそも平界なんて
どうなろうと
知ったことじゃないし。
クレアさん……。
ふふ、冗談よ。
アンタが言うと冗談に
聞こえないんだって。
平界を見捨てはしないわ。
そんなことをして
あなたを本気で怒らせると
大変だもの。
その時は逆上して
魔界を滅ぼす気でしょ?
ね、デモンキラーさん?
はいはい、その通り。
クレアさんとレインさんって
仲がいいのか悪いのか、
よく分からない関係だよね。
友達には違いないんだろうけど、
どこか緊張感が漂っているような。
ライバル同士というのもちょっと違うし。
お互いに実力は認め合っていて
ピンチにはきちんと助け合うんだけど、
普段はサバサバしてるというか……。
そうだ、同盟関係みたいな感じかな?
俺はトーヤと一緒に行く。
主従関係にあるからな。
僕も兄ちゃんに
同行します。
うん、お願いするよ。
そうだよね、僕たち3人は一緒だよね。
それにこのふたりがいてくれると心強い。
ロンメルは知識と経験が豊富で
機転が利く。
手下のヴァンパイアを動員すれば
集団戦にも対応できる。
エルムのラーニングは
万が一の時に頼りになる。
もちろん、無理はさせられないけど。
だからこそ、このふたりは
臨機応変な対応が出来るという意味で
遊撃グループと性質が合う。
私は王都守備グループに
入らせてもらいますぅ。
魔法が使えない今は
物理攻撃の得意な私が
そこへ入るのが
最適だと思うので。
あのっ、私も王都で
ご主人様と一緒に
行動したいです……。
ふん、好きにしろ。
は、はいっ!
ありがとうございます!
良かったね、サララ。
デリンさんと一緒のグループに入れて。
セーラさんも物理攻撃なら
大きな戦力になるもんね。
兵士さんの武具もメンテナンスできるし。
オイラはアレスと一緒だ。
それが審判者としての
役割だからな~♪
よろしくね、タック!
当然、私もアレス様と
一緒のグループに。
ぬふふふ……。
お前は来んなよ……。
いやんっ♪
タック殿の意地悪ぅ。
あはは、ビセットさんは変わらないな。
でも、僕のグループに入らなくて
ちょっとホッとしたかも。
ベタベタと体のあちこちを触ってきて
苦手だからなぁ。
口には出せないけどね……。
では私もアレスと
ともに行動するとしよう。
もしもの時は最大の力で
暴れてやる。
あら? あなたは
もしかしてドラゴン?
ぬ? おぬしはまさか
ドラゴンマスターか!?
生き残りがいたとは……。
ブラックさんってドラゴンなの?
外見上は僕たちと変わらないのに。
――そうか、姿を変えているんだね。
でもティアナさんは
ドラゴンマスターだから
すぐに気付いたんだ。
うん、決めた!
私は副都攻撃グループに
入らせてもらうわ。
彼の力を引き出せるし、
暴走も食い止められる。
それは助かります!
う……ぬ……。
ドラゴンマスターとは
厄介なヤツがいたものだ。
それに副都の連中には
酷い目に
遭わされているから。
たっぷりお返しをしないと。
私はアレスと一緒ね。
お前も一緒かよ~?
誰かさんは肝心な時に
役に立たないでしょ?
うるせ~!
私もアレスに
お供しますっ!
レインさんとミリーさんは
アレスくんと一緒だよね。
これも当然の流れかな。
あと残っているのは――と、
周りを見回すと、
アポロが僕に駆け寄ってきて
肩を組んでくる。
俺は今度こそ
トーヤと一緒だ。
やっと恩返しが出来るぜ!
私も協力させてもらうわ。
よろしくね、トーヤくん。
アポロ、ユリアさん……。
わ、私もトーヤさんと
一緒に行きたいですっ!
お願いします!!
ライカさん……?
珍しくライカさんは自分の意思を
強く主張している。
どうしたんだろう……?
でも僕と一緒に来てくれるなら心強いし、
よく見知った相手だから安心だ。
――こうして編成は次のように決まった。
~王都守備グループ~
※全軍総司令&
グループリーダー
※グループ副リーダー
※後衛&兵站部隊長
※後衛
~平界守備グループ~
※グループリーダー
※グループ副リーダー
※そのほか、
平界多国籍軍、翼人族騎士団など
~副都攻撃グループ~
※全軍副司令&
グループリーダー
※グループ副リーダー
※グループ参謀
※前衛
※前衛
※前衛
※後衛
※後衛
~遊撃グループ~
※グループリーダー
※全軍参謀&
グループ参謀
※グループ副リーダー
※後衛
※後衛
※前衛
※前衛
でもなんか
王都守備グループが
手薄な気がしませんか?
確かにそうだね。
総攻撃を受けかねない
状況だから、
誰か回った方が……。
心配ないわ。
ほかにもそのグループに
加わってもらう人が
いるから。
誰なんです?
――私だよ。
その時、隣の部屋と繋がる内ドアが開いて
声の主が入ってくる。
その人の姿を見て
女王様とクレアさん以外の全員が
驚きの声を上げた。
次回へ続く!